京都創文化の新たな一歩—株式会社マガザンとおいかぜの業務提携

2024年4月、京都を拠点とする2つの企画会社、株式会社マガザンと株式会社おいかぜが業務提携を発表しました。この提携により、各社の得意分野を生かした新しい価値の創造と地域活性化を進めることが期待されています。これからの展開について詳しく見ていきましょう。

1. 企業の背景

株式会社マガザン

2017年に設立された株式会社マガザンは、「多様なコミュニティの力で文化的プロジェクトを創出し、推進する」ことをミッションに活動しています。主な事業として宿泊施設「マガザンキョウト」やミックスジュース店「CORNER MIX」の運営を行い、地域の若手クリエイターとのコラボレーションを通じて成長を続けています。また、松竹株式会社と協働し、東京・東銀座のアートスペース「SHUTL」プロジェクトにも参画するなど、広い分野で活躍しています。

株式会社おいかぜ

一方で、株式会社おいかぜは、WebデザインやITインフラの整備を手掛ける企業です。2003年に設立され、創業以来、プロダクション事業、プラットフォームソリューション、はたらくデザイン事業を展開し、地域内外のさまざまなクライアントのニーズに応えています。

2. 提携の狙い

この度の業務提携の背景には、両社が共に抱えるステークホルダーの存在や、京都地域の文化経済の成長があります。急速に変化する社会とそれに伴うクライアントのニーズに対応するため、両社はそれぞれの強みを活かし、シナジーを生み出していくことを目指しています。

3. 業務提携の内容

業務提携によって、両社は以下のようなサービスを提供していく予定です：

- 企画開発から実装・運用のワンストップサービス
- マーケティング戦略や広報物制作のディレクション
- 資金調達サポート（クラウドファンディングなど）
- 京都ローカルのクリエイティブ人材を活用したプロジェクトの開発

両社は、各地方のクリエイティブアート人材を積極的に支援し、彼らのビジネス活躍の場を広げることにも力を入れています。

4. 提携による新プロジェクト

IT分野の専門知識と文化クリエイティブの融合は、過去に多くの成功事例を生み出しています。たとえば、「ハンケイ500m」というフリーマガジンのWEBメディア化プロジェクトでは、両社のノウハウを活かし、地域の文化情報を発信するプラットフォームの構築に成功しました。

また、環境意識を促進する「MIX BIKE」プロジェクトでは、地域の廃材を使用した循環型のミックスジュースマシンが開発され、地域貢献にも寄与しています。

5. これからの展望

この提携を通じて、両社はクリエイティブな解決策を地域に根付かせ、様々な社会的ニーズに応じた新しいプロジェクトを展開する計画です。特に、業務提携によって実現されるワンストップサービスは、クライアントにとって便利で効果的なものであり、京都の魅力をさらに引き出すことが期待されます。

創業から数年しか経っていないマガザンと、20年近い歴史を持つおいかぜが協力することで、地域に新たな風を吹き込むというこの取り組みに、今後も目が離せません。