e-Janネットワークスが新しい制度「すけだち報酬制度」を導入
テクノロジー企業であるe-Janネットワークス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:坂本史郎)は、2025年度から新たな「すけだち報酬制度」をスタートします。この制度は、育児や介護による休業・休職者の業務を支援するための代替要員を対象にしたもので、その内容はポイント化された代替業務の報酬を支給する仕組みとなっています。
制度の概要と運用方法
新制度の対象者は、原則として1か月以上の休業・休職を行った従業員です。具体的には、育児や介護に伴う長期休業、さらに短期的な傷病による休職も含まれます。業務が他の従業員によって代替される場合、その場合の代替要員に対しては、業務内容に基づいてポイントが付与されます。こうして蓄積したポイントに応じて、年2回の賞与支給時に報酬が支払われる仕組みです。
この制度の背景には、2025年4月に施行される改正育児・介護休業法があります。この法律では、企業に対して育児や介護に関する環境を整えることが義務付けられ、大企業だけでなく中小企業にも適用されるため、幅広い企業での対応が迫られています。
日本企業における育児・介護休暇の現状
最近の東京商工リサーチの調査によると、育児や介護を理由に休業・休暇を取得していない企業は58.8%に達しています。育児休業を取得した企業は22.3%であるのに対し、介護休業はたったの4.3%。業務とプライベートの両立を難しく感じている企業も多く、特に代替要員を確保するのが難しいと回答した企業は62.6%でした。これらの現状を受けて、e-Janネットワークスは社内制度の見直しを図り、業務環境の改善に取り組んでいます。
e-Janネットワークスの取り組み
当社では育児・介護のための休業取得の推進に力を入れており、実際に昨年度は出産を控えた従業員の中で育児休業を取得した男性が67%、女性は100%という高い数字が報告されています。これは、会社全体が育児・介護に理解を示し、業務の代替を行う従業員がしっかりとサポートしているからです。この新しい「すけだち報酬制度」を導入することで、今後は休業や休職を余儀なくされた従業員が、より安心して業務から離れることができる環境を整えていきたいと考えています。
また、当社が展開するテレワークプラットフォーム「CACHATTO」を活用することによって、育児や介護を行いながらも柔軟に働ける環境を実現しており、現在も多くの従業員がその恩恵を受けています。柔軟な働き方を支援するために、関連キャンペーンも実施中です。
まとめ
「すけだち報酬制度」は、まずは代替業務のポイント化により代替要員が報酬を得られる新たな取り組みです。企業文化を変革し、従業員が育児や介護を理由に安心して休業・休職できる環境の整備を目指します。これによりすべての従業員がよりよい働き方を実現できる職場を目指し、着実に改革を進めていく方針です。