ハチドリ電力、新たな地域貢献の挑戦
株式会社ボーダレス・ジャパンが運営するハチドリ電力は、電気代の1%を地域の新たな財源として活用する地域共同基金「1% for Local」を開始しました。この取り組みは、全国で初めての試みであり、自然エネルギーの普及を通じて地域経済の支援を目指しています。
地元でのスタート
このプロジェクトは、兵庫県豊岡市日高町の神鍋高原を拠点にスタートします。神鍋高原は、自然豊かな地域であり、観光産業や農業が盛んです。しかし、近年は気候変動による影響で困難にも直面しています。では、どのようにこの困難を克服するのでしょうか。
1% for Localの仕組み
「1% for Local」では、ハチドリ電力を利用する個人や企業が貢献する仕組みとなっています。電気代のわずか1%が地域財源として貯蓄され、地域内で使われるのです。これにより、地方自治体が直面している財源不足の課題にも対応できます。
例えば、仮に豊岡市の30,675世帯のうち5000世帯がこのサービスを利用することとなれば、年間で約1,000万円を地域に供給することが可能です。この財源をもとに、地域のプロジェクトや活動が支援され、地域の活性化に繋がります。地域の人々の協力によって、持続可能な未来を築く足がかりができるのです。
持続可能な観光と地域の未来
神鍋高原は、2040年代のカーボンニュートラルを目指すために、観光関連の温室効果ガスを2030年までに50%以上削減するという目標を掲げています。様々な地域貢献活動や観光地の持続可能性を図るためには、この基金が不可欠です。「1% for Local」との連携により、地域全体で環境に優しい取り組みを進めていくことで、次世代に美しい自然を残すことが可能となります。
また、地域共同基金の導入によって、地域住民が自らの手で街を支えるという感覚が生まれます。これは、地域のアイデンティティや絆を強化する一助となるでしょう。
地域の未来を築くために
ハチドリ電力の代表、池田将太氏は、同基金を通じて地域の人々と共に希望を育む取り組みを進めたいと述べています。日高町エリアでは、すでに30拠点以上が電力の切り替えを実施しており、今後もさらなる利用者の拡大を目指します。
この新たな地域共同基金は、単なる財源確保ではなく、地域の可能性を引き出す手段でもあります。持続可能な観光地として、更なる発展を遂げるためには、このような仕組みを活用して未来へと繋げていく必要があります。
今後も、ハチドリ電力は地域と連携し、地域のニーズに応じた形での支援を行い、共に気候変動の影響に立ち向かっていくスタンスを忘れません。地域の皆様と一体となり、サステナブルな未来を築くための道筋を切り開いていくことを目指します。