佐川印刷がBPO受託事業をスタート、55周年を機に新たなステージへ

佐川印刷がBPO事業を新たに展開

佐川印刷株式会社は、1970年に創立されて以来、印刷業界での地位を確立してきましたが、創立55周年を迎えた2023年11月、印刷にとどまらない新たな展開を発表しました。それは、ビジネス・プロセス・アウトソーシング（BPO）事業の本格的な開始です。これにより、顧客企業に業務の効率化と成長を支援する新サービスを提供することを目指しています。

BPO事業の内容

新たに展開されるBPO事業には、多岐にわたる業務が含まれています。具体的には、

- 顧客コミュニケーション: DMやSNSなどのツールの企画、制作、管理を行います。これによって、企業は顧客とのコミュニケーションをより効果的に行うことができます。
- ECサイト運営: ECサイトの設計から商品管理、SEO対策、さらには商品の発送まで幅広く対応し、顧客のオンラインビジネスをサポートします。
- コールセンター: AIを活用した24時間対応の顧客窓口を提供し、顧客からの問い合わせに迅速に応じる体制を整えます。
- 文書管理とデジタル化: カタログの編集やアナログ資料のデジタルアーカイブ作成など、情報管理の効率化を図ります。

プライバシーとセキュリティへの配慮

BPO業務の中では、個人情報や機密情報を扱う場面も多いため、同社は個人情報保護マネジメントシステム（PMS）を構築・運用し、プライバシーマークを取得しています。また、ISMS（情報セキュリティマネジメントシステム）の国際規格であるISO/IEC 27001:2022の認証も取得。今後、本社ブロックにおいても認証取得を目指す予定です。

記念イベントの開催

さらに、佐川印刷は55周年を記念して、12月9日にホテルオークラ京都で感謝の意を込めた記念パーティーを開催する予定です。このイベントでは、これまで支えてくれたお客様や取引先の方々への感謝の気持ちを伝える場とし、全社を挙げて準備を進めています。

今後の展望

木下寧久代表取締役会長は「BPO市場は国内で数兆円とされており、埼玉CSCの竣工を契機に、当社の強みである印刷ソリューションとBPOを融合させたサービスを展開し、成長市場の一翼を担っていきたい」と意気込みを示しました。また、新たな事業は連結売上1,000億円を実現するための原動力として期待されています。