京都染型協同組合 展覧会「染型の進化と拡がり」を開催
2025年3月14日から16日、京都市勧業館みやこめっせにて、京都染型協同組合が主催する特別展「染型の進化と拡がり近代~未来へ」が開催されます。本展覧会は、京友禅の美しさとその背後にある職人たちの技術をひも解く貴重な機会となります。入場は無料で、毎日午前10時から午後5時まで、最終日は午後4時までの開場です。
背景と企画意図
本展覧会の中心には、昭和初期から平成にかけて活躍した染型職人、立木茂氏が残した1万枚以上の手彫り染型紙や貴重な道具が展示されます。これらの資料は、歴史的にも非常に重要なもので、京都染型協同組合に寄贈されたことが本展開催のきっかけとなりました。染型の持つ独自の美しさや、伝統技術の継承・発展にスポットを当て、現代における染型の価値を見つめ直すことを目的としています。
展示の見どころ
展覧会では、以下の4つのテーマに基づいて展示が行われます。
1.
立木茂コレクションの展示
手彫り染型紙やその魅力を、オリジナルの展示台と演出を用いて紹介します。
2.
デジタルアーカイブの紹介
726種類の型紙がデジタル化され、会場で自由に検索・閲覧できるようになっています。これにより、過去の染型の美しさを未来に伝える重要な資料となります。
3.
職人の技術の実演
従来の型彫り技術及びデジタルトレースの実演が行われ、参加者は実際に「染型を使った染色体験」を通じて伝統工芸の楽しさを体験できます。
4.
京都染型の未来に向けた取り組み
新しい素材やテクノロジーの導入による染型の進化、未来の可能性を展示を通じて紹介します。
デザインと運営
展覧会の全面的なデザインとプロデュースは株式会社GK京都が担当しました。コンセプト設計から展示ディスプレー、広報ツールに至るまで、一貫したトータルデザインアプローチで来場者に特別な体験を提供します。本展覧会では、立木氏の作品ごとに異なる魅力を引き出すため、照明やレイアウトにも工夫が凝らされています。
まとめ
この展覧会は、過去の美を受け継ぎつつ未来に向けて進化する京都染型を実感できる絶好の機会です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
開催概要:
- - 日程: 2025年3月14日(金)~3月16日(日)
- - 時間: 午前10時~午後5時(最終入場は午後3時45分)
- - 場所: 京都市勧業館みやこめっせ地下1階 日図デザイン博物館
主催:京都染型協同組合
共催:(地独)京都市産業技術研究所
後援:京都府、京都市、京友禅協同組合連合会
デザイン・プロデュース:GK京都