ミラドライ治療の真実と誤解、医師が伝えたい効果と個人差

ミラドライ治療の誤解と真実

最近、美容皮膚科・形成外科のアイシークリニックが実施した「ミラドライ」に関する調査から、治療を考える方々の認識の偏りが見えてきました。特に、約7割の人々が「誰にでも効果がある」と誤解していることが明らかになりました。これを受け、今回はミラドライの効果や個人差に関する実態を探ってみましょう。

調査背景と目的

この調査は、医療法人社団鉄結会が20〜50代の男女300人を対象に、ミラドライの認知度や期待感について行いました。多くの方がミラドライ治療に関心を抱いている一方、その理解は十分ではないことを示しています。

ミラドライについて

ミラドライは、マイクロ波を使って汗腺を破壊し、切開なしにワキ汗やワキガを改善する治療法です。確かに、このアプローチは効果的ですが、すべての人に同じ結果が得られるわけではありません。

調査結果の概要

- 認知度: 調査の結果、ミラドライの詳細を「詳しく知っている」と答えた人はわずか8.3%でした。「名前と大体の効果は知っている」が34.7%、さらに「名前だけは聞いたことがある」が41.0%で、関心はあるものの詳しい知識が乏しい実態が明らかになりました。
- 誤解の実態: 誰にでも効果があると思っている人が68.7%に上り、逆に「効果が異なると思う」と認識しているのは21.3%、「分からない」は10%という結果でした。多くの方がミラドライを万能な治療と考えての期待が大きいことが分かります。
- 効果の個人差: 87.3%の人が、「効果が出にくいケース」の存在を認識していないことも判明しました。患者さんの状態や症状の重症度によって、ミラドライの効果は異なることが多いと知られていないのです。

高桑医師のコメント

アイシークリニックの高桑康太医師は、今回の調査結果について「ミラドライは非常に優れた治療法ですが、効果には個人差があることを知っておくべきです。事前の診断と患者への適切な説明が必要です」とコメントしています。特に、発汗の原因が複数ある場合や、過去に手術を受けた方は、十分な効果が得られない可能性があると警告しています。