ヤマハが2024年度グッドデザイン賞を受賞
ヤマハ株式会社は、2024年度のグッドデザイン賞を受賞したことを発表しました。この受賞は、41年連続で続くもので、特にフィンガードラムパッド『FGDP-50』と『FGDP-30』、そしてコンサート『だれでも第九』が栄誉ある称号を手にしました。これらの受賞は、同社が持つデザインフィロソフィーが基盤となっており、「本質を押さえたデザイン」「革新的なデザイン」「美しいデザイン」「控えめなデザイン」「社会的責任を果たすデザイン」を一貫して追求しています。
イノベーションの形、フィンガードラムパッド
フィンガードラムパッド『FGDP-50』と『FGDP-30』は、2023年9月に市場に投入されました。この楽器は、伝統的なドラム演奏を指で手軽に楽しむことを目的に設計されています。軽量かつコンパクトなボディに、スピーカーや音源、充電式リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、どこでも演奏が可能です。また、人間工学に基づいたパッドの配置により、演奏者は繊細なダイナミクスを表現できるようになっています。このデザインは、初心者から経験者、DJや楽曲制作者、さらにはドラマーに至るまで、さまざまな音楽ジャンルに対応しています。
この革新的な楽器は、フィンガードラムに求められる硬さや感度を最適化しており、従来のドラムの奏法も再現が可能です。これにより、演奏者は多彩な表現力を発揮することができます。
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音楽体験を変える『だれでも第九』
同じく「2024年度グッドデザイン賞」を受賞したコンサート『だれでも第九』は、2023年12月に開催予定です。このコンサートでは、ピアノ演奏が難しい障がい者の3名が参加し、彼らの熱い想いに応える形で実現されました。自動伴奏追従機能を備えた「だれでもピアノ」を使うことで、指一本での演奏を可能にしています。
プロのオーケストラと合唱団と共に、ベートーヴェンの交響曲第9番を演奏するこの特別なイベントは、ハンデや経験、年齢に関係なく、音楽を楽しむことができることを示しています。また、音楽とテクノロジーが融合することで、多くの人々に新たな感動をもたらすことが期待されています。
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展示会情報
さらに、2024年度の受賞作品については、11月1日から11月5日まで東京ミッドタウンで開催される「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」にて展示される予定です。このイベントは、様々なデザインを紹介する貴重な機会となります。観覧希望者は、公式ウェブサイトで最新情報を確認することができます。
グッドデザイン賞公式ウェブサイト
これらの受賞は、ヤマハが長年にわたって築いてきたデザインや音楽に対する姿勢の集大成であり、今後の展開にも期待が寄せられています。革新的な楽器の登場と共に、音楽の楽しさがより多くの人々に広がることを願っています。