J.フロント リテイリング株式会社とそのグループ会社である大丸松坂屋百貨店、株式会社パルコは、2026年に発足する新しいコンソーシアム「ロケーションベースド・エクスペリエンス・コンソーシアム(LBEC)」への参画を発表しました。このコンソーシアムは、XR技術を活用し、ロケーションとエンターテインメントコンテンツを融合させたLBE(Location-Based Entertainment)市場の形成や流通基盤の構築を目指しています。
LBECの運営には、株式会社STYLYとKDDI株式会社が共同で関わることになる他、エンターテインメント業界に加え、不動産、鉄道、金融など多様な業種から25社が集結しています。目指すのは、「その場所でしかできない体験」を提供するLBE市場の急成長をもとに、導入や調整にかかるコストを抑えつつ共通のガイドラインを整備することです。この取り組みは、過去に映画産業の成功事例から学ぶと同時に、2030年までに流通総額150億円規模の市場を目指すという挑戦でもあります。
J.フロント リテイリンググループは、「価値共創リテーラー」としての新たなビジョンを掲げ、デジタルコンテンツを通じてリアルな接点を築き上げ、顧客体験の向上に寄与しています。例えば、2023年3月には「JFR MIRAI CREATORS Fund」を設立し、STYLYへの資金提供を行いました。この取り組みは、デジタルコンテンツの力でリアルな経験を強化し、新たな価値をお客様へ提供する試みです。また、空間コンピューティングの新たなビジネスを創出するために、STYLYやKDDIと共に「STYLY Spatial Computing Lab」も設立し、デジタル技術を活用して新たなコンテンツ開発を進めています。
LBECへの参画は、これらの知見や取り組みを活かしたものであり、特に大丸松坂屋百貨店やパルコが持つ実店舗や顧客接点を用いて、LBEコンテンツの実践と普及を推進していく方針です。これにより、LBE市場の育成と発展に寄与し、日本を新たなLBEコンテンツ流通の拠点として位置づけることを目指しています。
「LBEC」は、ロケーションとコンテンツの架け橋となる役割を果たし、ユーザーが安心してコンテンツを体験できる環境を整えるためのルールづくりにも取り組んでいます。このように業界を横断した企業が共同で進める取り組みは、日本にとっても新たなビジネスチャンスを生むことが期待されます。特に、エンターテインメント産業の成長は、他の業種と連携しながら多様な経験を提供することに直結し、消費者にとっても新しい発見の場となるでしょう。
今後、このLBE市場におけるコンソーシアムの活動に注目が集まる中、J.フロントリテイリングやパルコがどのような新しい体験を顧客に提供するのか、非常に楽しみです。