一般財団法人日本品質保証機構(JQA)は、2011年からカンボジアのシェムリアップ州で実施している「カンボジア 子ども環境教育」を5年ぶりに開催しました。このプログラムは、世界文化遺産であるアンコール遺跡群の近くで、アプサラ機構やシェムリアップ州教育青年スポーツ局、上智大学アジア人材養成研究センターと協力し、地域の小学生を対象に環境保護に関する教育を行っています。
「カンボジア 子ども環境教育」は、観光と環境保全の両立を目指すシェムリアップ州の小学生を対象に、ISO 14001のPDCAの考え方を取り入れた教育プログラムです。子供たちは、自分たちの村や学校で直面している環境問題に気づき、それに対処する方法を学ぶことが期待されています。2018年からはプログラムを小学校のカリキュラムに取り入れるための試行も始まりました。
コロナ禍により教育活動は一時中断されましたが、2024年11月に再開されることとなり、Kok Kreul小学校、Daun Euv小学校、Trapeang Svay小学校に通う382名の4〜6年生が参加しました。プログラムでは、約6カ月にわたり、児童たちが小学校教員の指導のもとグループに分かれて環境活動に取り組みました。
2025年5月29日には、優秀な取り組みを行ったグループの表彰式が行われ、表彰状と記念品が授与されました。出席したリ・ブンナ氏(シェムリアップ州教育青年スポーツ局長)は、この教育プログラムの重要性について言及し、「子どもたちがライフスキルを身に着ける場となり、知識、技術、高い倫理観を持つ人材の育成を助ける」と力強いメッセージを送りました。
また、表彰式の様子は、カンボジア国内のメディアによって取り上げられ、高い関心を呼びました。
アプサラ機構は、アンコール地域の遺跡保護管理を担当するカンボジアの政府機関で、地域の環境、文化、経済が調和した発展を目指し、2006年にISO 14001認証を取得しています。 日本品質保証機構(JQA)は、1957年の設立以来、日本のものづくりとサービス産業の発展を支えており、国内最多のマネジメントシステム規格の総審査件数を誇ります。