神奈川の木工職人がNYで高評価を得た「手神」の魅力について
神奈川県の木製品ブランド「手神」が、2025年8月にニューヨークで開催された国際的な見本市「NY NOW」に初出展し、高評価を得ました。この出展を通じて、アメリカ市場進出が決定した「手神」が経験したリアルな反応を詳細にお伝えします。
NY NOW出展概要
「手神」は、8月3日から5日までの3日間、ニューヨークのJacob Javits Convention Centerで行われた「NY NOW」に出展しました。出展場所は「DECO BOKO」ブース内で、神奈川県の企業9社で合同出展しました。初めての出展ながら、アメリカ市場にアプローチする貴重な機会となりました。
ニューヨーク進出のきっかけ
神奈川県からの支援を得て、厳しい審査を通過し「DECO BOKO」特別区画に出展できたのは大きな喜びでした。手神は、神奈川県の海外駐在員からも高く評価されており、ディレクターのハーバート氏は「商品・コンセプトともに魅力的」とおっしゃってくださりました。これにより、神奈川の木工職人の技術を広める期待感が高まりました。
アメリカ市場での手神の評価
事前に得られた情報には、日本の製品は文化や技術、ストーリーを持ち、特にエコやテクノロジーの視点が重視されるというものでした。しかし、実際の展示会では思わぬ反応がありました。最も人気を集めたのは「豆茶器」で、「かわいい!」「細かい!」「すばらしい!」といった声が続出しました。この結果により、小さなアイテムもアメリカで受け入れられるという実感を得られました。
また、「風計 腕時計」も多くのバイヤーに手に取っていただき、個人用及び店舗用の注文を頂くことに成功しました。事前のアドバイスに反し、予想以上の評価を頂いたことは励みになりました。子供向けギフトとしての「くみき」に対する評価も高く、パッケージやカラフルなデザインが好評でした。
記念すべきアメリカ初受注
記念すべき初受注を得たのは、ノースカロライナにある「GIDEON RIDGE INN」様でした。彼らからの評価は「木を使った商品がとても良い」「豆茶器の細やかさが魅力的」とのこと。アメリカ市場が案外温かく迎えてくれることに驚きつつも、嬉しい結果を得られたのです。また、サンフランシスコのお店「SF76」からも注文をいただき、指物商品の魅力を伝えられたことは大きな成功でした。
意外だったけん玉への反応
一方で、意外だったのは「豆けん玉」に対する反応です。日本では広く知られているけん玉ですが、アメリカでは「初めて見た」という声が圧倒的でした。文化の違いを感じると同時に、指物や寄木の美しさを伝える難しさも実感しました。
最後に
初めてのニューヨーク、そして一人での海外出張は貴重な経験となりました。手神の製品がアメリカの人々に評価される様子を直に見られたことは非常に感慨深いです。手神の成長はファンのおかげでもあり、深く感謝しています。来年もニューヨークでさらに多くの方に手神の魅力を伝えられるよう努力していきます。
手神について
「手神(てがみ)」は神奈川県の木工職人とデザイナーが2022年に立ち上げたブランドで、伝統的な技術を現代に合わせたデザインに融合し、新たな価値を持つ製品を生み出しています。職人たちの想いが詰まった彼らの製品は、ただ美しいだけでなく機能的でもあります。神奈川の木工文化を大切にしつつ、海外へと発信し続けているのです。