AI時代を見据えた新卒エンジニア採用イベント
2023年の春、株式会社ハイヤールーが主催するイベントが東京・渋谷で開催されました。このイベントは、株式会社サイバーエージェントの技術人事本部長、峰岸啓人氏を招いて、新卒エンジニアの採用と育成についての考え方を深堀りするものです。エンジニア組織向けのプラットフォームを提供するハイヤールーは、AI時代に求められるスキルを見極めるための新しいアプローチを模索しています。
サイバーエージェントの新卒採用戦略
サイバーエージェントでは、新卒採用が戦略の根幹を成しており、年間に約300人を採用、その中に70~80名のエンジニアが含まれています。この数字は、同社が新卒採用にどれほどの重きを置いているかを物語っています。特にチームビルディングを重視し、採用過程ではエンジニアとしてのポテンシャルを見抜くことが大切にされています。
ポテンシャル重視の採用プロセス
エンジニア職の採用において、応募者の「伸びしろ」を把握するための面接が重要視されます。サイバーエージェントでは、最終面接時に学生時代の経験や特筆すべきアピールポイントを重視し、それらが今後の考え方や行動にどう結びつくかを深く掘り下げます。特に、過去の経験から「再現性」を測ることで、候補者が今後の困難にどう対処する可能性があるのかを理解しようという試みがなされています。
進化する採用体系と効率性の追求
過去の経験から、現場のエンジニアを採用活動に参加させることが反発を招いたこともあり、サイバーエージェントは現在、職種別のリーダー制を導入しています。これにより、現場の負担を軽減しつつ、効率的な採用活動を行う体制を整えています。また、採用目的の透明性を持たせることを通じて、社内コミュニケーションの重視にも力を入れています。
変化する採用環境への適応
近年、採用市場は急速に変化しており、求職者の意識も変化しています。それに応じて、サイバーエージェントは従来の採用チャネルに依存せず、大学訪問やオンラインインターンシップなど多様なアプローチを実施しています。このような取り組みによって、優れた人材との接点を増やし、入社後のパフォーマンスを重視した採用が行われています。
一貫した採用と育成の哲学
また、サイバーエージェントでは新卒と中途採用を通じ、社員の成長を支援する体制を構築しています。入社前後の研修でビジネススキルの向上に注力し、エンジニア育成においてもビジネス視点を重視することで、個々のキャリア形成を促進しています。内定者アルバイト制度を通じたOJT体験など、実践的な学びを提供することも特徴の一つです。
サイバーエージェントの取り組みは新卒採用に対する深い理解を促し、他企業にとっても参考となるでしょう。
ハイヤールーの取り組み
ハイヤールーは引き続き、さまざまなエンジニアや企業と連携し、AI時代に相応しいエンジニア採用を模索するイベントを開催しています。今後のイベント予定に興味がある方は、公式ウェブサイトをご確認ください。
イベント情報
- - 2025/03/26 Re:TechTalk #01
- - 2025/04/09 Re:TechTalk #02
公式サイト:
ハイヤールー
これらの戦略や取り組みは、技術者が持つポテンシャルを引き出し、エンジニアリング力の底上げへと繋がります。また、ハイヤールーの成果は、150社以上に導入されており、エンジニア採用の標準化を実現しています。
結論
今回のイベントを通じて、サイバーエージェントが新卒採用に対する真摯な姿勢やその背景にある組織の取り組みを深く理解することができました。このようなエピソードは、今後の新卒採用戦略において多くのインスピレーションとなることでしょう。