家庭内コミュニケーションが鍵!更年期症状を放置する女性たちの実態
10月18日は「世界メノポーズデー」。この日の意義を背景にオムロン ヘルスケアは、40代から60代の既婚男女500人を対象に更年期に関する健康意識調査を実施しました。調査の結果、驚くべき事実が明らかになりました。なんと、動悸や息切れ、立ちくらみ、胸の痛みなどの更年期症状を感じている女性の約80%が何も対処していないと回答したのです。
増える更年期症状、無視される現実
調査によると、更年期に関連する身体的な不調を抱える女性のうち、80.2%が「何もしていない」と答えました。その理由の多くは「病院に行くのが面倒」(38.1%)というものでした。これは、多忙な生活や心理的抵抗からくるものかもしれません。さらに、症状があった時に誰からのアドバイスで行動を起こすかを尋ねたところ、最も多かったのは「配偶者やパートナー」(41.0%)が続いて「医療者」(40.0%)でした。このことは、家族やパートナーがいかに重要な情報源であり、支えとなり得るかを示しています。
男性も無関心?共通する課題
この調査では興味深いことも分かりました。男性の約34.8%も、動悸や息切れ、めまいなどの更年期症状を感じていると報告しています。しかし男性群における対処行動を見てみると、78.2%が何もしていないとしています。彼らの多くが「何をすればよいかわからない」と回答しており、その理由は女性よりも特に顕著です。
意識改革が求められる
更年期における健康問題は、個人だけでなく家族全体に影響を与えるものです。研究が進む中、男女ともに若いうちからこの課題について考え、家族間でオープンに話し合うことが大切です。「誰に何を言われても行動しない」と考える人が20%近く存在する中、家庭内での健康に関するコミュニケーションがいかに重要であるかが浮き彫りになっています。
10月18日のメノポーズデーを契機に、健康に対する意識を高め、普段から家族の健康を気遣う習慣を築いていく必要があります。更年期に伴うさまざまな症状については、無理をせず、まずは身近な人と話すことから始めてみましょう。身体の不調を無視せず、早期対策を講じることが、この先の健康に繋がるのです。
結論
更年期は誰にでも訪れる自然な現象ですが、その過程での身体的な変化を正しく理解し、積極的に対策を講じることが重要です。特に、配偶者やパートナーとのコミュニケーションは不可欠です。健康についてオープンに話し合うことで、より良い生活を送るヒントが得られるかもしれません。私たち全員がこの問題について、一度考えてみることが求められています。