タダノ、国家の建機展bauma2025に出展
2025年4月にドイツ・ミュンヘンで開催される世界最大の国際建機展「bauma2025」に、株式会社タダノが出展します。この展示会では、同社が掲げる中期経営計画(24-26)に基づき、「Reaching new heights」というスローガンのもと、新製品やサービスを紹介。業界のリーディングカンパニーとしての姿勢をしっかりと体現します。
出展の見どころ
タダノの出展は、以下の4つの成長戦略に沿った内容となっています:
1.
脱炭素化の加速
- 世界初のフル電動ラフテレーンクレーン「EVOLT」シリーズの一環として、アメリカ・カナダ市場に向けて提供される「eGR-1000XLL-1」などを展示します。
2.
新たな領域への挑戦
- 自走式高所作業車や折り曲げ式ナックルブームクレーンなど、昨年のM&Aを通じたタダノグループの製品ラインナップの拡大に注目が集まります。
3.
強みを活かしたものづくり改革
- 日本とドイツの技術力を組み合わせ、オールテレーンクレーンの品質向上を目指します。
4.
変革を支える足場固め
- 労働力不足や技術伝承の課題を解決する新たな技術やソリューションを提案します。
これらの戦略に基づく展示を通じて、タダノグループの未来のビジョンを来場者に強くアピールすることが期待されます。
最新の製品ポートフォリオ
bauma2025では、タダノがグローバルな製品ラインナップを初めて発表します。2025年2月に登場した新機種「AC 5.250L-2」は、元々のベーシックモデルにさらなる拡張性を持たせ、79mまでブームを延長可能です。これにより、重量物をより高所に運搬する能力が飛躍的に向上します。
また、タダノユーティリティが市場で好評を得ている自走式高所作業車なども注目されています。欧州市場をターゲットにした製品展開にも期待が寄せられます。
多様な製品ポートフォリオ
2025年1月に完了したManitex Internationalの買収により、タダノの製品ラインは大幅に拡充されました。ブームトラックや折り曲げ式ナックルブームクレーンの供給を受けた新しい製品群が、今後、新たな市場でも威力を発揮するでしょう。
さらに、昨年11月に発表されたIHI運搬機械の買収も、タダノの成長戦略を後押しする要素です。これらの製品は、LE(作業用)分野での業界トップへと押し上げる強力な原動力になると信じています。
環境への配慮
タダノはカーボンゼロを目指し、環境に配慮した製品の開発を進めています。中期経営計画では、2030年までに事業活動におけるCO2排出量を25%削減、製品におけるCO2排出量を35%削減することを掲げています。2050年までの完全なカーボンネットゼロを目指しています。
世界初の電動ラフテレーンクレーンを発表し、今後も革新的な製品を展開する予定です。これにより、風力発電現場など環境対応が求められる分野で、今後ますます活躍が期待されています。
ソリューションの強化
タダノグループは、日本を含む各拠点の最適化を進め、顧客に対して高品質な製品・サービスを提供。新たなデジタルツールも導入し、業務効率を向上させています。
今回のbauma2025では、AIを活用した新しいツール「Hey Tadano」の紹介も行われる予定。これにより、製品情報の管理やアクセスが容易になり、顧客の利便性を高めることが期待されています。
出展概要
- - 会期:2025年4月7日(月)~13日(日)
- - 会場:ドイツ・ミュンヘン見本市会場
会社の概要
タダノは1955年に日本初の油圧式トラッククレーンを製造して以来、業界のリーディングカンパニーとして成長を続けています。最近ではフル電動ラフテレーンクレーンを発売し、環境への配慮とともに新たな価値提供に力を入れています。
タダノは地域社会と国際社会の発展に寄与する企業を目指しています。2025年のbaumaへの出展を通じて、その姿勢と新たな挑戦を広くアピールすることでしょう。