AI技術で進化する新卒採用、行動評価の未来を切り開く
近年、採用現場にはAI技術による革新が進んでいます。特に、リアルバーチャル株式会社が2025年に提供を開始する「AI新卒採用スクリーニング」サービスは注目を集めています。本サービスは、従来のエントリーシートに代わり、応募者の「行動」をAIが評価するという新たなアプローチを取り入れています。この取り組みは、ChatGPTの普及に伴い、質の高い文章が簡単に生成できるようになったため、採用担当者が本当に求める人材の「本質」を見抜くことが難しくなった現状を背景としています。
ChatGPT時代の採用のジレンマ
ChatGPTの登場により、大学生はエントリーシートにAIを利用することが一般的になり、その結果、採用担当者は「本当に本人が書いたのか?」といった疑問に直面しています。内容が優れすぎる場合、それが实际の能力と一致していない可能性があるのです。この問題に対処するため、リアルバーチャルは評価の軸を「書かれたテキスト」から「実際の行動」へと移行することを決めました。
新サービスの概要
「AI新卒採用スクリーニング」は、応募者が360度の仮想空間にアクセスし、その中で発生する課題に対する行動データをAIが収集・分析するシステムです。企業ごとにカスタマイズしたAIが候補者の行動を評価し、従来の方法では測定できなかった「問題解決能力」や「人間性」を可視化します。これにより、適した人材を見出すことが可能になります。
他にはない評価基準
このシステムは、エントリーシート不要のスタイルを採用。応募者の行動を観察することで、AIが生成した完璧な文章では得られない、リアルな行動を評価します。また、評価AIは企業ごとの文化や求める人材像に基づいて設計されているため、自社に最もフィットした候補者を見つけ出すサポートをします。
具体的な採用事例
実際にこのシステムを導入した企業の例として、某航空会社では、応募者が空港のチェックインカウンターにおける状況を模した仮想空間で行動し、それを評価しました。その中で、ある応募者は迷子の子供に気づいたり、高齢者の手助けを行ったりと、リアルな場面での判断力が求められました。また、大手システム会社は、顧客の小売業の現場を再現し、応募者がどれだけ顧客目線でシステムを考えられるかをテストする場面を設けました。
今後の展望
リアルバーチャルは、採用ツールとしてだけでなく、HR領域全体を変革する「行動評価プラットフォーム」を目指しています。将来的には、蓄積された行動データから業界全体の採用トレンドを分析・提供するコンサルティングにも進出。グローバル展開を視野に入れ、各職種・業界に対応できるオープンプラットフォームの構築を計画しています。これにより、誰もが自身のポテンシャルを最大限に発揮できる世界を実現します。
【お問合せ先】
- - 会社名: リアルバーチャル株式会社
- - 代表者: 代表取締役 金谷 建史
- - 所在地: 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F−C
- - 連絡先: [email protected]