宇宙と地上で心豊かに生きるためのトークイベントレポート
2023年9月10日、東京のX-NIHONBASHI TOWERで「THINK SPACE LIFE」をテーマにしたトークイベントが開催されました。本イベントは、JTが特定非営利活動法人ミラツクおよび株式会社パルと共に、宇宙生活と地上生活の両方で「心の豊かさ」を探求することを目的としています。
「THINK SPACE LIFE」は、2020年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって設立された事業共創プラットフォームで、宇宙と地上の生活の質を向上させることを目指しています。JTはこのプラットフォームにインキュベーションパートナーとして参加し、心の豊かさを追求した製品やサービスの開発を行っています。2024年4月からは、NPO法人ミラツクに運営が移行される予定です。
このイベントでは、宇宙環境という特殊な条件下で「心の豊かさ」を感じる役割を果たす製品として、「湯るまる」と「Chupica」を紹介しました。これらは、宇宙生活のさまざまな制約を乗り越えるための「スイッチ」として機能します。ゲストとして、宇宙関連事業に従事する武井亜樹氏を招き、トークセッションが行われました。彼は、宇宙生活と地上生活に共通する課題、そして過酷な環境で心豊かに過ごすために必要な要素について語りました。
トークセッションの内容
ミラツク、パル、JTからのスピーカーに加え、武井氏も参加し、宇宙ならではの過酷な環境における心の豊かさについて率直に対話しました。特に以下のような視点が共有されました。
西村 勇也 氏の意見
「生きていく上で心の豊かさがないと辛くなってくる」と語る西村氏は、特にチャレンジングな状況下でのプラスワンの価値について掘り下げました。製品の機能以上の価値が、潜在的に人々の心の豊かさに与える影響について強調しました。
武井 亜樹 氏の視点
武井氏は、彼自身の経験を語り、「キャンプの最後に温泉でほっとした時こそ心の豊かさを感じた」と振り返りました。宇宙での生活も同様に、心の豊かさを感じる瞬間がどれほど重要かを示しました。宇宙旅行における特別な瞬間をいかに思い出として残すかという話も飛び出しました。
肥後 俊樹 氏の主張
「ちょっとしたことが積み重なることで心の豊かさが実現する」と述べ、宇宙空間での当たり前の価値とその維持の難しさについても言及しました。過酷な環境であっても持参できるような普段の「ちょっと幸せ」を求めることがいかに大切かを強調しました。
御神村 友樹 氏の言葉
JTの御神村氏は、心の豊かさを実現するためには「関係資本」を大切にすることが重要であると主張しました。他者とのつながりを強めることが、個々の心の豊かさを広げるキーポイントとされました。
まとめ
今回のトークイベントは、宇宙という特別な環境における心の豊かさについて、さまざまな観点から議論が行われました。これらの視点は、地上における厳しい環境でも生かされるでしょう。JTは今後も「心の豊かさ」をテーマに、製品開発や関連プロジェクトを継続していく意向です。心豊かな生活を実現するための新たなアプローチが期待されます。
開発製品の紹介
1.
湯るまる
クラフト温泉成分を用いた温感ボディーシートで、温泉の香りと温もりを持ち運べる画期的な商品です。
2.
Chupica
タブレット型ハミガキ&マウスウォッシュで、水が貴重な宇宙環境でも便利に使用できるよう開発されました。