推し活女子の消費行動
2023-09-30 09:10:02

推し活女子の購買行動と広告戦略:実態調査から見る効果と課題

推し活女子の消費行動と広告戦略:実態調査から見えてきたもの



近年、急激に広がりを見せる「推し活」。熱狂的なファンである「推し活女子」の消費行動は、企業のマーケティング戦略において大きな注目を集めています。本記事では、486名の推し活女子を対象としたアンケート調査の結果を基に、その実態と広告戦略への示唆を徹底的に分析します。

調査概要



調査は2023年9月21日から24日にかけて、Googleフォームを用いて実施されました。回答者数は486名で、2次元推し95名、3次元推し391名と構成されています。年齢層は18歳未満が43%と最も高く、若年層が中心であることが分かります。

推しとのコラボ:圧倒的な購買意欲



調査結果によると、実に9割以上の回答者が、推しがコラボした商品・サービスを購入した経験があると回答しました。その理由は、単純に「推しが関連しているから」というものであり、推し活女子にとって、推しの存在は購買行動における強力なトリガーとなっています。

「いいえ」と回答した人の中には、金銭的な理由や、ニッチなジャンルを推しているためコラボ商品が少ないというケースも考えられますが、それでも圧倒的な割合が「はい」と回答したことは、推し活層へのコラボ戦略が短期的な広告効果において非常に有効であることを示唆しています。

過去の広告起用:長期的なブランド認知に繋がるか



さらに、過去に推しを広告に起用した企業への好感度も調査しました。結果、過去に推しを広告に起用していた企業の商品・サービスを、推しとのコラボがなくても購入した経験のある人が相当数存在することが判明しました。これは、企業が推しを起用することで、長期的なブランド認知の獲得にも繋がることが期待できることを意味します。

ただし、大企業による有名タレントとのコラボ事例が多く、中小企業が同じような効果を得るには、認知度向上や予算確保といった課題も存在します。

2次元推しと3次元推しの違い



2次元推しと3次元推しでは、回答に違いが見られました。2次元推しは公式グッズへの購買意欲が強く、推しが直接的に関わらない限りは、公式への経済的貢献を優先する傾向にあると推察できます。一方、3次元推しは、推しの活動を応援する意味合いで購入する傾向が強いようです。アンケートの自由記述欄にも、「推しの役に立ちたい」「推しの活躍の場を増やしたい」といったコメントが多く見られました。

コラボレーションの長期的な効果



本調査では、推しとのコラボレーションによる短期的な広告効果だけでなく、長期的な顧客育成効果についても検証しました。その結果、コラボ商品は初回購入のハードルを下げ、商品の機能性などを認知させるきっかけとなり、LTV(顧客生涯価値)の高い長期的な顧客形成に繋がる可能性があることが示唆されました。

「推しを感じられる」ことが重要



コラボレーション以外にも、「推しを感じられる」要素が消費を促す重要な要因であることが分かりました。例えば、担当カラー(メンカラ)を意識した商品設計は、購買意欲を高める効果があります。特に、カラーバリエーションが豊富な商品において、メンカラは商品選択の大きな決め手となるようです。

「推しのため」の消費



インフルエンサーマーケティングでは、広告と認知されると購買意欲が低下する傾向がありますが、推し活においては、広告と認識されても「推しのため」という消費動機が優先されるため、この傾向は見られませんでした。むしろ、「推しに貢献したい」という気持ちから積極的な消費行動が見られました。

さまざまなジャンルの商品への応用可能性



2次元推しと3次元推しでは、コラボ商材のジャンルに大きな違いはありませんでした。「推しに貢献したい」「関連グッズを集めたい」という動機が優先されるため、商品のジャンルは二の次となります。そのため、気軽に購入できる日常使いできる商品が好まれる傾向があります。

結論:長期的な顧客形成を目指した戦略が重要



今回の調査結果から、推し活女子へのマーケティングにおいては、短期的な広告効果だけでなく、長期的な顧客形成を視野に入れた戦略が重要であることが分かります。推しを起用する際は、単なるコラボレーションではなく、消費者目線で「推しを推す」という意識を持つことが、自社のファン化に繋がる鍵となるでしょう。

oshimoaについて



本調査を実施したoshimoaは、「推し活をもっと可愛く、もっと楽しく」をコンセプトに、SNSやWebメディアを通じて情報発信を行う企業です。Instagram、TikTok、Twitter、公式サイトなどを通して、推し活女子への情報提供や、ニーズに合わせたサービス・プロダクトの開発を行っています。

会社情報

会社名
株式会社minor role
住所
埼玉県日高市大字高萩140番地1
電話番号
090-6160-7234

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