伊藤園とACCELStarsが睡眠とメンタルヘルスに関する共同研究を開始
株式会社ACCELStarsと株式会社伊藤園は、2023年にTAKANAWA GATEWAY CITYにおいて、オフィスワーカーを対象とした睡眠とメンタルヘルスに関する共同研究を始めることを発表しました。これは、「100年先の心豊かな暮らしのための実験場」というコンセプトを掲げたこのエリアで行われるビジネス創造イベント「GATEWAY Tech TAKANAWA」から生まれたプロジェクトの一部です。
共同研究の背景と目的
この新しい取り組みの目的は、緑茶の飲用がオフィスワーカーのメンタルヘルスや睡眠に与える影響を探ることです。伊藤園は「健康創造企業」として、持続可能な社会の実現に貢献するため、茶文化を育む「お茶のある暮らし」を目指しています。特に、研究によって緑茶成分がもたらすメンタル面へのポジティブな影響を解明できることを期待しています。
ACCELStarsの役割
ACCELStarsは、東京大学発の睡眠テック企業で、代表取締役である宮原禎氏がその方向性を導きます。研究では、同社の専門知識を活かし、調査計画のデザインや睡眠・ストレスの測定の仕組みを提供し、データ収集と解析を行います。特に、創業者である東京大学の上田教授が参画することで、学術的な根拠に基づいたデータも得られることでしょう。これにより、エビデンスの生成に貢献します。
伊藤園の取り組み
一方伊藤園では、共同研究を通じて、緑茶の飲用がワークエンゲージメントや健康意識及び睡眠、メンタルヘルスにどう関わっているかを深く理解しようとしています。また、個人の好みやメンタル状態に基づいた緑茶の種類や飲み方の提案、さらにそれを実用化することを目指します。
さらに、ACCELStarsのウェアラブルデバイスを使用した「SLEEP COMPASS」という睡眠健診サービスを2025年5月から段階的に導入し、全社員の健康施策を強化する方針です。これにより、睡眠をテーマとした人的資本経営が実現することに期待が寄せられています。
さらなる展望
この共同研究が進展すれば、快適な睡眠環境や緑茶の効果を通じたメンタルヘルス向上に寄与する新たなスタンダードが築かれる可能性があります。企業の健康経営との連携を進める中で、多くの人々が健康で豊かな生活を送る手助けが期待されます。
ACCELStarsのビジョン
ACCELStarsは、睡眠に関連するデータを用いて新たな医療と健康サポートを創造することを目指しています。2020年に設立された同社は、腕時計型デバイスを用いた精度の高い睡眠測定技術を開発。睡眠健康度測定サービス「SLEEP COMPASS」をはじめとした多様な健康経営支援サービスを展開しており、健康意識の高まりに応じて特に企業での導入が進んでいます。
伊藤園とACCELStarsの協力により、現代のオフィスワーカーが直面する睡眠やメンタルヘルスの課題の解決に向けた新たな道が開かれることに期待が寄せられます。