ドローンによる法面革新
2025-06-24 17:49:19

国内初の大型有線給電ドローンで法面施工を変革する新技術

国内初の大型有線給電ドローン「グリーンインパルス」誕生の背景



日本の土木業界において、法面施工は特殊な技術を要する重要な分野ですが、労働力不足や高齢化が大きな課題となっています。これに対し、東興ジオテックとエアロセンスは、法面吹付用の大型有線給電ドローン「グリーンインパルス」を共同開発し、業界に新たな可能性を開くことを目指しています。本記事では、この革新的な技術に焦点を当て、どのようにして法面施工の安全性や効率性を向上させるのかを探ります。

グリーンインパルスの技術革新



エアロセンスが従来の給電技術を活用して開発した「グリーンインパルス」は、法面への植生基材吹付工法を自動化可能にします。このドローンは、有線給電を利用し、長時間の施工が実現するため、従来の手作業に比べて効率的かつ安全に作業を遂行できます。これにより、高所作業が必要な法面での施工も可能となり、山腹崩壊地などの複雑な現場でも対応できるのです。

作業員の安全性の向上



これまで、法面での吹付作業は作業員の手作業によるもので、重労働かつ高所作業に伴う危険が存在しました。しかし、ドローンを導入することで、作業員は安全な地上から操作を行えるため、事故のリスクを大幅に軽減できます。この新技術の導入により、作業員の負担を減らし、安全かつ効率的な施工が期待されます。

植生基材吹付工法の進化



「グリーンインパルス」は、専用の吹付工法を用いて、種子や肥料を混合した人工土壌を瞬時に吹き付けることが可能です。これにより、従来の施工方法では困難であった法面垂直高80m以上の現場においても、ドローンを使った吹付が実現します。また、金網を張り付ける工程を省略することで、施工時間の短縮とコスト削減にも寄与します。

完全自動施工の未来



将来的には、吹付厚さのリアルタイム計測技術を充実させ、完全無人施工を実現することが目標です。この改良により、従来は5名必要だった作業員が2名に削減され、さらに省力化が図られる見込みです。また、この技術はモルタルの吹付施工など、他の建設分野にも応用される可能性があります。

東興ジオテックとエアロセンスの未来像



東興ジオテックは、長い歴史を持つ緑化工法の専門企業であり、環境アセスメントの考え方を取り入れることで、持続可能な施工を推進しています。エアロセンスも自社開発のドローン技術を生かし、社会への貢献を目指しています。この両者の協力により、「グリーンインパルス」は未来の土木施工の新たなスタンダードとなるでしょう。

まとめ



「グリーンインパルス」の導入により、法面施工は大きく変わろうとしています。安全性の向上、作業員の労力軽減、効率的な施工が実現されるこの技術は、土木業界における新たなソリューションとして期待されています。今後の展開にも注目が集まる「グリーンインパルス」。その進化から目が離せません。


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株式会社髙松コンストラクショングループ
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