養蜂を通じて若者を支えるBEE STORY。新ブランド展開の背景とは

養蜂を通じて若者を支えるBEE STORYの新展開

埼玉県さいたま市に本拠を置く一般社団法人コンパスナビが、支援を受けていない若者たちの生きる力を引き出す新たなステージとして、蜂蜜ブランド「BEE STORY」のリニューアルを発表しました。このブランドは、養蜂を通じて社会的に孤立しがちな若者たちに寄り添い、自立の基盤を築くために整えられています。

BEE STORYのコンセプト

「はちみつで贈る、しあわせ」というシンプルながら深いコンセプトのもと、このブランドはスタートしました。「BEE STORY」という名前には“ミツバチが運ぶ若者たちの美しい未来”という思いが込められています。児童養護施設や里親のもとを巣立った若者たちの多くは、援助を受けられない環境におかれ、未来を描くことが難しい状況にあります。

社会とのつながりを失った彼らに、希望を与えるために、コンパスナビは養蜂を選びました。ミツバチたちの勤勉によって生まれる商品を通じて、彼ら自身の未来を築く支援を行っているのです。

商品の特徴と展開

BEE STORYでは、埼玉県産の百花蜜を使用した様々な商品を展開しています。特に、50gの小瓶やスティックタイプ（2.5g×24本）というギフトセットは、大切な人へのプレゼントにも最適です。この商品は、若者たちが手がけたものであり、消費者が味わう蜂蜜は、彼らの努力の結晶でもあります。

今後の展望として、ふるさと納税の返礼品やギフトプラットフォーム、さらにはセレクトショップでの取り扱いも視野に入れており、多くの方にこのブランドの取り組みを知ってもらうことを目指しています。

若者支援に向けたプロジェクトの意義

一般社団法人コンパスナビは、若者支援の一環として、養蜂を通じた就労体験を提供しています。若者たちは、自ら手掛けた商品がどのように販売されていくのかを見ることで、自信を持ち、社会とのつながりを見出すことができます。このようなプロジェクトは、単に商品を作るだけでなく、彼らの自主性を育む重要なステップとなるのです。

また、本ブランドの売上は、養蜂プロジェクト自体の活動資金としても活用され、結果的により多くの支援を若者たちに届ける道筋を立てています。

一般社団法人コンパスナビの理念

コンパスナビは、2015年に設立され、社会的養護を必要とする若者たちのために設立されました。彼らが安心して自立できる環境を整えるために、住居支援や就労支援、生活自立支援、居場所づくりなど、幅広い支援を提供しています。

特に埼玉県においては、児童養護施設退所者等アフターケア事業を受託し、退所者向けの居場所「クローバーハウス」などを運営しており、社会的な役割を果たしています。