鎌倉の海洋スタートアップOceanic Constellationsが12億円の資金調達に成功

株式会社Oceanic ConstellationsがシリーズA2ラウンドで12億円調達

神奈川県鎌倉市に本社を置く株式会社Oceanic Constellations（オーシャニック・コンステレーションズ）は、海洋産業を革新するスタートアップ企業として注目されています。この度、同社はシリーズA2ラウンドにおいて新たな資金調達を実施し、12億円を調達しました。これにより、シリーズA全体での調達額は17億円に達し、国内のディープテック分野において大型資金調達を実現したスタートアップの一角に名を連ねています。

投資家の顔ぶれ

今回のラウンドでは、グロービス・キャピタル・パートナーズがリード投資家として引き続き参加し、新たに株式会社エースタートもリード投資家として加わりました。また、既存の投資家であるCoral Capitalのほかにも、東京海上日動火災保険株式会社やグリーンコインベスト投資事業有限責任組合など新規投資家も参加し、Oceanic Constellationsのさらなる成長に期待が寄せられています。

「海の衛星群」と宇宙産業の連携

Oceanic Constellationsは、「最多のUSV（自律型水上無人機）を最速で社会実装する海洋群制御プラットフォーム」を目指しています。同社の構想の中心には、海上に展開される「海の衛星群」があり、これは宇宙と水中を繋ぐ重要な役割を果たすとされています。特に、日本郵船との連携により、洋上のロケット回収技術の実現も視野に入れており、宇宙産業との連携は今後さらに深まっていくと見込まれています。

海と宇宙の未来

宇宙産業の基幹インフラにおける重要なサプライチェーンとして、海の衛星群が注目されており、これに対する関心や投資が高まっています。特に、株式会社エースタートの参画は、宇宙産業セクターにおいてOceanic Constellationsのビジョンが共感を呼んでいる証拠です。

XRコンステレーション・システムの開発

同社はまた、最先端の技術である「XRコンステレーション・システム」の開発も進めています。このシステムは、実際の海上で得られた環境データに基づき、リアルな機体に応じたバーチャル機体を生成し、リアルとバーチャルを融合させた行動シミュレーションを実現します。これにより、従来では難しかった多数の機体の同時制御や、複雑な行動のシミュレーションが可能となります。