オムロンが進化させるマスク対応顔認証システム
新型コロナウィルスの影響で日常的にマスクを着用することが定着した昨今、オムロン株式会社が新たに発表した「OKAO Vision 顔認証マスク対応版 ソフトウェアライブラリ」が注目を集めています。2022年4月20日から正式に提供が開始されたこのソフトウェアは、マスクを着用した状態でも対象人物を特定できるという画期的な技術です。
1. マスク社会における新たな挑戦
マスクをつけたままでは、従来の顔認証システムが機能しづらいという課題がありました。しかし、オムロンが開発したこの新しいソフトウェアは、AI・ディープラーニング技術を駆使し、顔認証をスムーズに行うことが可能です。これにより、入退室管理や非接触のセキュリティシステムがより効率的に実現されるでしょう。
2. 多様な顔認識機能
オムロン는1995年から「人と機械のベストマッチング」をコンセプトに顔画像センシング技術の開発に取り組んできた会社です。からこれまでに顔検出や顔認証、視線検出、年代・性別推定など、顔に関連する16種類の機能を搭載した「OKAO Vision」を提供してきました。この技術は、スマートフォンやデジタルカメラを含む15億台以上のライセンスを通じて、多様なプラットフォームに活用されています。
3. あらゆる環境でも高精度な認識
マスク対応版ソフトウェアは、逆光などの難しい環境下でも高精度で顔を認識する能力があります。これにより、さまざまな現場での利用が想定されており、セキュリティドアや入退館システム、会議予約システムなど、さまざまなアプリケーションへ導入が可能です。
4. 今後の展望
オムロンは、コロナ禍で生じた非接触ニーズにしっかりと応え、さらに新たな社会価値を創出していくとしています。利便性や安全性が求められる現在、この技術はますます重要な役割を果たすことでしょう。オムロンは今後もこのような非接触アプリケーションを通じて、さまざまな課題解決に貢献していく予定です。
マスク着用が定着した社会で、オムロンの顔認証技術は新たな可能性を切り拓く重要な鍵となるでしょう。
会社概要
オムロン株式会社は、1933年に創業し、制御機器、電子部品、ヘルスケアなどを手がけるグローバル企業です。世界中に約30,000名の社員を持つオムロンは、約120の国と地域で製品を展開しています。その技術力により、社会のニーズに応えた多様なサービスを提供してきました。