視覚・聴覚障害者支援：東京都で通訳・介助者養成講習会開催

視覚と聴覚に重複障害を持つ方々を支える：東京都の通訳・介助者養成講習会

東京都では、視覚と聴覚の両方に障害を持つ盲ろう者の方々への支援体制強化を目的に、通訳・介助者養成講習会を2024年度に開催します。この講習会は、盲ろう者の自立と社会参加を促進するための重要な取り組みです。

講習会の目的と対象者

本講習会の目的は、盲ろう者の方々が日常生活を送る上で必要となる移動支援やコミュニケーション支援を提供できる通訳・介助者を育成することです。対象者は、盲ろう福祉に関心を持ち、講習会に積極的に参加できる方です。具体的には、全日程の出席、講習修了後の通訳・介助者登録、そして東京都および八王子市での活動が可能であることが求められます。定員は42名です。

講習会内容：充実したカリキュラムで実践的なスキルを習得

講習会は、座学と実践演習を組み合わせたカリキュラムで構成されています。盲ろう者の方々のコミュニケーション方法や日常生活におけるニーズ、そして通訳・介助の技術を学ぶことができます。

具体的には、盲ろう者概論、コミュニケーション技法（筆談を含む）、日常生活とニーズ、通訳技法（手書き文字、音声、触手話・弱視手話）、移動介助演習（駅での乗降や改札の利用を含む）、通訳・介助実習、グループディスカッション、ロールプレイ、通訳・介助者派遣事業に関する講義などが含まれます。

演習では、実際の状況を想定した実践的な訓練を行うことで、受講生はスムーズなコミュニケーションと円滑な移動介助のスキルを習得できます。