エンジニア採用の現状と新しいトレンド
ファインディ株式会社が公開した新たな調査結果は、日本のエンジニア採用の実態を明らかにしています。2023年度におけるエンジニア採用に関する様々なデータが収集され、企業がどのような手法を用いて人材を確保しているのか、また直面している課題は何かが詳しく分析されています。
調査結果の概要
調査は、2024年4月23日から5月11日の期間に行われ、123社のエンジニア採用を行っている企業の担当者からの回答を基にしています。この結果によると、エンジニア採用のニーズは依然として高く、約80%の企業が前年度と比較して採用数が「増加または変わらない」と回答しました。これにより、エンジニア職の求人倍率が依然として高い水準を維持していることが示されています。
2023年度の成功した採用手法
特に注目すべき点は、2023年度に最も効果的な採用手法として「ダイレクトリクルーティング(スカウトサービス)」が挙げられたことです。この手法は、前年度の約30%から劇的に増加し、回答者の約45.69%がこの手法を利用して成功を収めていると述べました。
エンジニア採用広報の現状
さらに興味深いデータとして、エンジニア採用広報についても調査が行われました。その結果、企業の約60%がエンジニア採用広報を開始してから2年以下の期間であることが判明しました。具体的には、約25%が「1〜2年経った」と答え、21%が「1年未満」としています。また、今後採用広報を開始予定だと回答した企業も18%に上りました。
課題とその影響
一方で、エンジニア採用においては依然として多くの課題が存在していることも浮き彫りになりました。回答者の約77.61%が何らかの課題を感じており、特に「リソースやアクション不足」が最も多くの企業から挙げられました。この結果は、エンジニアの確保が難しい状況の中で、限られたリソースの中で如何に効率良く採用活動を進めるかが重要課題であることを示しています。
コメント
ファインディ株式会社のFindy転職事業部長、末本充洋氏は、エンジニア職種の求人倍率が10倍を超え、依然として売り手市場が続いていると述べています。エンジニアに自社を選んでもらうための認知度向上や採用広報の重要性が今後ますます高まっていくことが予想されます。
ファインディ株式会社について
ファインディ株式会社は2016年に設立され、エンジニア向けのプラットフォームを提供しています。エンジニアの技能や生産性の可視化を通じて、人材不足やDXの課題を解決するためのサービスを展開しており、登録企業やエンジニア数は増加を続けています。
この調査は、エンジニア採用の未来に明るい展望を示すとともに、企業の採用活動における新たな指針を提供しています。