2023年のビール消費事情
2024-12-19 11:44:07

2023年 世界のビール消費量分析と日本の現状

世界のビール消費量2023年版



キリンホールディングスが発表した2023年のビール消費量は、世界のビール愛好者にとって重要な指標となります。この調査では、世界170ヵ国のビール消費量を今年も継続して分析しました。総消費量は約1億8,793万キロリットルに達し、前年比で0.1%の微増を記録。また、この数値は東京ドーム152杯分に相当します。

コロナ禍後の回復



2019年から続いたコロナ禍の影響も薄れ、経済活動が回復する中でビール市場も徐々に持ち直してきています。インバウンド需要の増加が著しい地域や国では、消費量の増加が見込まれています。

国別の消費量の動向



国別ランキングでは、中国が21年連続の1位を維持。2023年の消費量は前年比0.0%の横ばいとなりました。一方、日本は前年比1.0%の減少で、3年連続で順位を落とし、11位に転落。特に2020年までは7位にランクインしていたため、消費傾向の変化は明らかです。このような状況を受け、業界全体がデジタル戦略を強化し、消費者のニーズに応える取り組みが必要となっています。

日本においては、ビールだけでなく、発泡酒や新ジャンルのビールマーケットも考慮する必要があります。そのため、キリングループは「食と健康」の観点から、多様な製品の提供を行い、顧客の要望に応えつつ、社会全体に貢献することを目指しています。

地域別の状況



消費地域としては、アジアが32.0%を占め、引き続き首位をキープ。しかし、アジア全体では前年比0.6%の減少が見られ、特に日本やベトナムでの消費減が影響しています。このような傾向は他の地域と同様で、特に昨今の経済変動や社会状況を反映しています。

一方、ヨーロッパや北米の消費量も注目すべき変化が生じています。北米は前年比4.5%の増加を記録し、アメリカンビールの人気が再燃。さらに中南米でも消費の増加が見られ、ブラジルやメキシコの市場は堅調です。

一人当たり消費量の変化



国別の一人当たり消費量では、チェコ共和国が152.1リットルで31年連続の首位となっています。他国の変動も興味深く、例えばクロアチアは去年の10位から5位へと躍進しました。日本の消費量は34.5リットルとなり、前年より微増していますが、依然として世界的に見れば低い数値です。

まとめ



ビール業界全体が向かっている方向性やトレンドを把握するために、これらのデータは非常に有用です。各国の状況を踏まえたビジネス戦略が求められ、消費者の意識変化にも目を向けた取り組みが期待されます。日本も今後の消費トレンドに追随し、新たな市場を開拓するための戦略を検討していくことで、再び国際的な競争力を高めることができるでしょう。


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会社情報

会社名
キリンホールディングス株式会社
住所
東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
電話番号
03-6837-7000

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