第一生命保険が九州初の物流施設「D-LIFELOGI鳥栖」を竣工
2025年2月28日、第一生命保険株式会社は九州地方初となる物流施設「D-LIFELOGI鳥栖」を竣工しました。この施設は株式会社ecoプロパティーズがアセットマネジメントを担当し、株式会社九州センコーロジがテナントとして入居します。これにより、九州地方の物流ネットワークの中心拠点として活用されることが期待されています。
立地の利便性
「D-LIFELOGI鳥栖」は、九州自動車道、長崎自動車道、大分自動車道が交差する「鳥栖ジャンクション」の至近に位置しています。このアクセスの良さにより、博多港や福岡空港といった主要な物流ハブへのアクセスも容易で、九州全域への配送がスムーズに行えます。特に、県内外の多様な輸送ニーズに応えるための最適なロケーションに恵まれています。
施設の特徴
本施設はBTS(Build-to-Suit)型であり、テナントのニーズに合わせて設計されています。主な特徴として、全天候型の屋内低床接車バースがあり、これが配送業務の安定性と効率を向上させます。また、72時間連続稼働可能な非常用自家発電設備や自家給油スタンドを完備しているため、災害時にも安定的な商品保管や配送が可能です。このような設備は、特に生鮮食品や緊急物資の保管にとって重要です。
環境への配慮と効率化
九州センコーロジは、この新たな施設を活用して既存の物流拠点を集約し、輸送網の効率性を高めることを目指しています。これにより、輸送にかかるリードタイムを短縮し、CO₂などの排気ガスを削減する取り組みも行っています。施設の設計自体が人手不足解消や環境負荷軽減に寄与しています。
第一生命の意義
第一生命は、投資分野におけるリスク分散や長期的な安定的運用収益の獲得を追求しており、これまで物流施設への投資は主に首都圏が中心でした。しかし、九州地域での物流ニーズが高まる中、今回は初めて九州での物流施設への投資に踏み切った動きとなります。今後も、地域ごとの多様な物流ニーズに応じた投資を推進していく方針です。
ecoプロパティーズの役割
ecoプロパティーズは、物流不動産に特化したアセットマネジメントを展開し、土地取得から開発、運用までを一貫して手掛けています。D-LIFELOGI鳥栖のプロジェクトでは、法律に基づく認定取得や建設に関するコンストラクションマネジメントを担当し、施設の円滑な運営を支えています。
施設概要
- - 名称: D-LIFELOGI鳥栖
- - 所在地: 佐賀県鳥栖市姫方町字池ノ上640番地1
- - 敷地面積: 約29,200㎡(約8,833坪)
- - 延床面積: 約45,552㎡(倉庫)および約50㎡(給油所)
- - 構造: 鉄骨造・地上3階建
- - 設計会社: 株式会社創元設計
- - 施工会社: 株式会社イチケン九州支店
「D-LIFELOGI鳥栖」は、地域社会における物流の効率化や持続可能な発展に寄与することが期待されており、第一生命が次世代の物流施設への投資を進める中でも重要な位置を占めることでしょう。