不動産を担保に独自トークンで融資を受ける実証実験を開始

不動産を担保にした新金融システムの実証実験

トグルホールディングス株式会社は、革新的な金融サービスを提供する「DeFi（分散型金融）」の分野で新たな試みを開始しました。これまで複雑な権利関係や契約関係が投資の障壁とされてきた不動産市場に対し、ブロックチェーン技術を活用することで、そのハードルを下げることに挑戦しています。

この実証実験では、東京都内の保有マンションの一室を担保として使用し、Ouchi Financeを通じて独自トークンで融資を受ける計画です。Ouchi Financeは、著名なホワイトハッカーである河崎純真氏が率いる01.foundationが運営する分散型取引所（DEX）であり、NFT市場でも注目を集めています。

NFTと不動産の親和性

NFT（ノンファンジブルトークン）は、ブロックチェーン上で発行されたデジタル資産で、偽造不可能なデジタル証明書の役割を果たします。ゲームやアート市場で人気を博しているNFTが不動産市場にも進出しつつあり、その市場規模は拡大の兆しを見せています。

一般的に不動産の取引は煩雑であり、個人投資家が気軽に投資するには高いハードルがありました。しかし、DeFiの登場により、小口化された不動産投資が可能になり、多くの人々に新しい投資機会を提供することが期待されています。

特に、Ouchi Financeは、イタリアの著名な自動車メーカー「ランボルギーニ」がエジプトのレジデンスをNFT化した事例を持っており、異なる資産領域間でのレバレッジを生む可能性があります。このような革新が不動産市場にも適用されることにより、流動性の向上や資本参加の障壁が低くなるとの見方が広がっています。

今後の展望

トグルホールディングスは、テクノロジーを駆使して不動産業界のオルタナティブアセット領域における革新を目指します。今後も新たな金融システムの社会実装に取り組み、投資環境をより良い方向に導くサービスを提供していく考えです。

さらに、2019年に創業以来、AIやビッグデータを活用した顧客ニーズの把握や、特定のインフラと連携した物件ポータルの開発など、常に進化を続けています。

不動産のデジタル化が進む中、トグルホールディングスは、業界の枠を超えた新しいビジネスモデルを構築し、他の企業とも連携しながら、さらなる成長を目指していくでしょう。