ペットボトル飲料は「リサイクル可能」を評価するも「割高感」あり "ペットボトル症候群"の認識はまだこれから
株式会社クロス・マーケティングが実施した「ペットボトル飲料に関する調査(2024年)」によると、全国の20歳~69歳の男女において、ペットボトル飲料の飲用本数は高く、週5本以上飲む人が3割、週1本以上飲む人が6割を超えていることが明らかになりました。特に男性は飲用本数が多く、週5本以上飲む人は4割近くに達しています。
普段飲んでいるペットボトル飲料の種類は、「緑茶」「ミネラルウォーター」「麦茶」が上位を占めています。飲用シーンとしては、「自宅で常備しているものを日常的に飲む」が最も多く、多くの人が習慣的にペットボトル飲料を飲んでいることがわかります。
ペットボトル飲料に対する意識調査では、「リサイクルができる」「軽くて持ち運びが便利」「ラベルレスは分別が楽」といったメリットが挙げられる一方で、「価格が割高」というデメリットも指摘されています。特に60代では、環境への意識が高く、「リサイクルができる」「海や川や山など自然のなかで捨てられていると悲しい」といった意見が多く見られました。
一方、近年問題視されている「ペットボトル症候群」の認知度は30.5%にとどまり、認知していても「特に気にならない」と答えた人が42.0%と、関心が薄いことがわかりました。ただし、男性20代、女性50代・60代では、認知の有無に関わらず「気をつけようと思う」と回答した人が半数前後と、年齢層によって意識に差が見られました。
今回の調査結果から、ペットボトル飲料は私たちの生活に深く浸透している一方で、価格や環境問題、健康への影響など、課題も多く存在することが明らかになりました。今後、消費者はこれらの課題を認識し、より賢くペットボトル飲料を選び、利用していくことが求められます。