徳島から世界へ飛躍する藤六愛シェフの挑戦と成功の軌跡

徳島県に拠点を置く藤六愛さんは、YouTubeチャンネル「ろくキッチン」を運営し、14万人以上の登録者を抱える人気シェフです。彼女は、フランス・パリでのジャパンエキスポに唯一の日本人シェフとして招待され、現地の観客を魅了しました。2024年7月にはパリ、2025年2月にはマルセイユで料理ステージを担当し、1,200人以上の参加者を動員。その成功のカギを探ってみましょう。

ジャパンエキスポでの挑戦

ジャパンエキスポは、ヨーロッパで最大規模の日本文化イベントであり、毎年約25万人が訪れます。国内外から多くの著名人が参加し、日本文化の素晴らしさを広めています。藤六さんは、2024年7月のパリ公演と2025年2月のマルセイユ公演で、唯一の日本人シェフとして料理ステージに立つことが決定しました。彼女は、「鬼滅の刃」にインスパイアされたスイーツを作りながら、観客とインタラクティブなクイズを行い、大盛況に包まれました。

このイベントを通じて、藤六さんは「日本のスイーツ」と「アニメ」「伝統文化」が融合したコンテンツが海外で強い関心を集めることを実感しました。特に、彼女が「禰豆子」のコスプレを披露した際、観客から歓声が上がり、大きな反響を呼びました。

地方からの成功の秘訣

藤六愛さんが、地方にいながらも海外市場で成功を収めた理由は幾つかあります。まず、オンラインとオフラインを組み合わせた発信戦略が功を奏しました。給仕時間の合間に実施されたオンラインスクールには、世界中から200人以上の生徒が参加しています。

また、5年前に初めてジャパンエキスポに参加した際、現地メディアにも取り上げられた経験が信頼を築くきっかけとなり、それ以降もイベント運営者との関係を築いてきました。英語やフランス語の語学力を身につけたことで、スムーズなコミュニケーションを実現し、円滑なイベント運営に寄与しています。

地方からでも世界へ通じる環境をSNSや動画を通じて構築したことで、藤六さんはグローバルな影響力を獲得しました。

今後の展望

次なる挑戦として、2025年7月には再びジャパンエキスポでの料理ステージに出演予定です。この際、新たな企画を進めており、「徳島県の食材を活用した商品」を海外市場に展開する計画を立てています。日本の食文化を発信しつつ、地方の食材の販売を実現することで、日本食の魅力を広めるポテンシャルを秘めています。

藤六さんは、企業とのコラボレーションを通じて、海外市場への展開を強化したいと考えています。特に、食品関連企業や、日本のスイーツを海外に広めたいメーカーとの協業を求めています。関心のある企業は、メールや電話での問い合わせを通じて、協力の提案を歓迎しています。