東京に拠点を置く早稲田大学の後藤研究室と、TRUSTART株式会社が新たな共同研究を開始しました。これは不動産ビッグデータを活用し、業界の生産性を向上させることを目的としています。近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)が多くの業界での効率化や新たな価値創造に寄与しており、不動産業界でも同様の流れが求められています。多くのデータがアナログのままで残っている現状では、これらの情報をうまく処理できず、生産性向上の機会を逃しているのが実情です。
この研究では、不動産に関連するアナログ情報をデジタル化し、整理して構築したビッグデータを分析することで、過去に売買が行われた物件の特性を踏まえた未来の物件の予測など、不動産業界の新たな可能性を探ります。これにより効率的な業務プロセスが構築され、不動産市場の動向をより迅速に把握する手助けとなるでしょう。
早稲田大学 後藤研究室は、創造理工学部 経営システム工学科の一部として、情報数理応用やビジネスアナリティクスを研究しています。AIや機械学習を用いたデータサイエンスの技術を、実際のビジネス環境に応用するための研究を追求し、設立以来、多様な企業との協力を通じて、データから新たな知識や価値を生み出すための技術を開発しています。
一方、TRUSTART株式会社は2020年に設立されたばかりで、不動産ビッグデータの提供や調査を行っている企業です。代表取締役の大江洋治郎氏が先頭に立ち、新しい技術を駆使して不動産業界に革新をもたらすべく努力しています。会社の詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
共同研究の成果がどのような形で不動産業界に貢献するのか、大いに期待が寄せられるところです。この取り組みが成功すれば、ビッグデータを活用した新たなビジネスモデルの創出や、業界全体の効率化が実現するかもしれません。今後の進展に注目が集まります。