田川市初の蓄電所
2025-11-21 12:13:57

福岡県田川市に長期脱炭素電源オークション第一号の蓄電所が誕生

福岡県田川市に新しい蓄電所が開設



福岡県田川市において、しろくま電力株式会社とヘキサ・エネルギーサービス合同会社が共同で、新たな蓄電所を開設することが決定しました。このプロジェクトは、2023年度の長期脱炭素電源オークションで採択されたもので、運転開始は2025年11月末日を予定しています。この蓄電所は、国内において初めて長期脱炭素電源オークションによる運転を開始する系統用蓄電所です。

脱炭素社会への一歩



この蓄電所プロジェクトは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた重要な一歩として位置づけられています。経済産業省が導入した『2023年度長期脱炭素電源オークション』という新しい制度に則り、再生可能エネルギーや原子力などの脱炭素電源が対象となります。この制度は、安定した電源確保と資金調達を促進することを目的としています。

田川蓄電所の概要



田川蓄電所は、29,970KWの出力を持ち、定格容量は130,390KWhに達します。この蓄電所は、ヘキサ・エネルギーサービスが計画、しろくま電力が開発、設計・施工、運用、保守管理を行います。両社はこの第一号案件を皮切りに、全国10カ所の系統用蓄電所の開発を進めており、続いて北海道や三重県でも同様のプロジェクトが進行中です。

しろくま電力の取り組み



しろくま電力は、現在5.3GWhの系統用蓄電所の開発プロジェクトを手がけています。この規模は、経済産業省の2028年までの導入見通しに対して約30%に相当します。これまでに64MWhの系統用蓄電所が運転を開始しています。

しろくま電力は、再生可能エネルギーの開発で得た技術力や運用ノウハウを駆使して、これらのプロジェクトを推進しています。また、土地開発のためのAIシステム『Green Map』を活用することで、プロジェクトの進行速度を加速しています。これにより、エネルギーの安全保障と脱炭素社会の実現に一層貢献することが期待されています。

ヘキサ・エネルギーサービスの役割



ヘキサ・エネルギーサービスは、世界70か国以上でインフラ事業を展開するI Squared Capitalグループの日本法人であり、再生可能エネルギーや系統用蓄電池事業に特化しています。設立されたのは2023年4月で、エネルギーの脱炭素化に寄与することを使命としています。今回の田川蓄電所プロジェクトは、この使命を果たすための重要な施策なのです。

未来に向けた展望



しろくま電力とヘキサ・エネルギーサービスの共同プロジェクトは、福岡県田川市におけるエネルギーの未来を切り開く重要なステップです。持続可能なエネルギー供給のための系統用蓄電池の普及が進むことで、再生可能エネルギーの利用が促進されます。この蓄電所が地域のエネルギー需要に応えるだけでなく、全国的な脱炭素化の流れを後押しすることにも期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
しろくま電力株式会社
住所
東京都港区芝大門2-4-6豊国ビル
電話番号
03-6868-5268

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