介護人材不足解消に向けた連携
2025-02-26 11:48:11

介護業界の人材不足に立ち向かう、ベネッセとメルカリがタッグを組む新サービス

介護業界の人材不足に立ち向かう連携



介護・医療業界の専門的な単発マッチングサービス「キャリオス1DAY」を運営する株式会社ベネッセキャリオスは、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」と求人連携を進める基本合意を締結した。この連携により、介護分野の人材不足という深刻な課題に取り組む意気込みが示されている。

介護人材の現状と課題


今日の日本における介護業界は、未曾有の人材不足に直面している。2026年には25万人、2040年には57万人の介護職員が不足するとの予測がある。フルタイムだけでなく、多様な働き方へのニーズが高まる中、介護業界の労働環境の改善が急務である。

ベネッセキャリオスは、2002年から介護施設や医療機関への人材派遣や紹介を行い、現場に必要な人材を提供してきた。同社が展開する「キャリオス1DAY」は、有資格者向けの単発マッチングサービスとして、急な人手不足を解消するための新たな挑戦として位置づけられている。
このサービスがスタートした2024年には、多くの介護事業所とマッチングを経験し、能力を持つ看護師や介護職人材が必要とされる現場へ円滑に導かれてきた。

新たな連携に向けた基本合意


この度のベネッセとメルカリの連携は、単発バイトを通じて、介護職の働き手を増やし、より多くの人材が活躍できる機会を提供することを狙っている。2025年春頃からは、「メルカリ ハロ」に「キャリオス1DAY」の求人が連携され、より広範な応募を可能にする。

この連携により、「メルカリ ハロ」の登録者は、介護や医療分野の求人にすぐにアクセスできるようになる。さらに、今後は無資格者向けの求人も掲載される予定で、職場の多様性を高めることになるだろう。

それぞれの企業のビジョン


この連携について、ベネッセキャリオスの代表取締役社長深澤陽子氏は「年をとるほど幸せになる社会」を実現するため、介護業界の安定と人材の確保に取り組んでいると語った。この活動は、介護に関心のある多くの人々を現場につなげる一歩であり、同社の理念を基にした取り組みである。

また、メルカリの執行役員CEOである太田麻未氏も、同社のサービスを通じて、働く機会を広げる仕組みを作っていくことへの期待を寄せている。メルカリが持つ約2300万人のユーザー基盤が、介護業界へ新たな人材を流入させる力になる可能性がある。

介護・看護の単発マッチングサービス「キャリオス1DAY」の特徴


「キャリオス1DAY」は、突発的な欠勤やシフトの空きに即対応できるスキルを持つ人材を集めることに特化している。ここで求められるのは、主に介護資格や看護資格を持つ有資格者だ。Short termの募集が可能で、一日単位で働くことができ、急遽必要になった場合でも最短翌日からの就業が実現できる。

さらに、事業所は労働条件通知書や給与関連の必要書類を自動で発行されるため、受け入れの手間が少ないとされている。このシステムは、既存のスタッフがよりスムーズに有給取得できる環境を整えるにも寄与している。

最後に


介護の未来を形作るこの新しい連携は、社会のニーズに応じた柔軟な働き方を提供することを目指している。多くの人々が介護の現場に足を運び、重要なサービスを通じて地域に貢献できる場を整えることが、今後の課題である。


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会社情報

会社名
株式会社ベネッセキャリオス
住所
東京都新宿区西新宿2-3-1新宿モノリスビル26階
電話番号
03-6836-1155

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