デジタルハリウッド大学で次世代クリエイターの作品を展示する韓国と日本のコラボレーション

デジタルハリウッド大学、韓国のクリエイターを迎えた展示会の開催

東京・御茶ノ水に位置するデジタルハリウッド大学（DHU）が、韓国の人材育成プログラム「New Content Academy (NCA)」との連携により、次世代クリエイターによる展示会を開催します。展示されるのは、NCAで学ぶ学生たちが手掛けた2作品で、デジタルクリエイティブの新たな波を感じさせる内容となっています。

展示会の詳細

展示会は2025年6月26日に行われ、時間は午前10時から午後5時まで。会場はデジタルハリウッド大学の駿河台キャンパスラウンジで、入場は無料です。展示されるのは、ゲーム「NABI -ニャン飛行機の冒険」と、生成AIによるバーチャルキャラクターソリューション「LIBERTA（リベルタ）」の2つです。

ゲーム「NABI -ニャン飛行機の冒険」

このPC向けアドベンチャーゲームでは、プレイヤーが猫の冒険者となり、水上飛行機で神秘的な空の島々を探索します。島々には数々のパズルやクエストが待ち受けており、プレイヤーは空の島を完成させるために謎を解くことが求められます。今回の展示では、体験版として一つの島がプレイ可能で、スタイリッシュなグラフィックとユニークなゲーム体験が期待されます。制作チームには、プロデューサーのカン・ドンワン氏をはじめ、技術者やアーティストが名を連ねています。

バーチャルキャラクター「LIBERTA」

「LIBERTA」は、IP（知的財産）を基盤にした生成AI制作ソリューションです。このシステムを利用することで、AIが迅速に一次コンテンツを生成します。展示では、架空のIP「RRING」に基づくキャラクター制作のプロセスや、生成されたコンテンツの実際の展開例を示します。プロトタイプとしてミュージックビデオやインタラクティブな体験が用意されており、最新技術を駆使してバーチャルなアートを体感できます。

プロジェクトの意義

この展示会が指し示すのは、グローバルな視野を持ったクリエイターの育成です。NCAは、韓国のコンテンツ振興院（KOCCA）のもと、先進技術を駆使したコンテンツ制作を専門に学ぶプログラムとして注目されています。留学する学生たちは、日本市場に対する洞察を深めることで、実践的な政策やマーケティング戦略を磨きます。展示会を通じて、両国の文化的交流やビジネスの可能性が広がることは間違いありません。

デジタルハリウッド大学の役割

デジタルハリウッド大学は、次世代クリエイターの育成において重要な役割を果たしています。本学では、専門的な教育を通じて、学生に実践的なスキルを身につけさせ、業界で即戦力となる人材を育てることに力を注いでいます。国際的なコラボレーションを通じて、新しいビジネスやアイデアが生まれる土壌が用意されています。この展示会もその一環であり、将来的なコンテンツ産業の発展が期待されます。