京都でカッツ展
2023-11-07 11:30:01
アレックス・カッツが贈る京都の光と色彩の個展が開催
アレックス・カッツの個展が京都で開催
京都の歴史的な学問所である有斐斎弘道館にて、アメリカの著名画家アレックス・カッツの個展が開催されます。今回の展覧会は、ニューヨークのGladstone GalleryとソウルのPIBI Galleryの主催により、2023年11月16日から12月6日まで行われます。この期間に展示されるのは、カッツがこれまでに手掛けた作品の中から選ばれた20点で、初期のポートレート作品や新作の「Study」シリーズ、さらには大作「Summer 12」といった多彩な作品が集まります。
アレックス・カッツは、96歳という高齢にもかかわらず、今なお現役で絵画を制作し続けています。彼の作品は、現代美術界において重要な位置を占め、カッツ自身が「完璧なバランス」を見出したと語る京都の地での展示は、特別な意味を持つでしょう。彼の代表作は、見る者に瞬間を切り取った光と色彩を感じさせてくれるものです。
「Study」シリーズの魅力
特に注目したいのが、「Study」シリーズです。このシリーズは、春夏の木々を描いたもので、彼が感じる自然のバランスを強調しています。光の記憶や視覚の瞬間を基に制作された作品は、見る人々に独自の感覚を呼び起こします。カッツが表現する自然の一瞬は、計り知れない強い印象を与え、その瞬間を捉えた色彩や光の陰影によって観る者を魅了するのです。
有斐斎弘道館の背景
有斐斎弘道館は、江戸中期に設立された「弘道館」という学問所の址に建てられた文化施設で、多くの文化人と交流のあった儒者・皆川淇園によって創設されました。歴史あるこの場所は、静かな空間の中で、文化と歴史の重みを感じられるスポットです。カッツの作品がこのような場所で展示されることは、古き良き伝統と現代アートの融合を体現しています。
作品を通じた思索
さらにアレックス・カッツは、詩人フィリップ・ラーキンの詩「The Trees」を作品と共に楽しんでほしいと願っています。この詩は、自然の循環と人間の生の感覚について深い思索を促すもので、カッツの作品と呼応しています。彼のアートを通じて、光や記憶、そして視覚の瞬間に込められた感情に触れることができるでしょう。
展覧会の意義
アレックス・カッツの京都での展覧会は、単なる作品の展示にとどまらず、歴史ある場所での画家と訪問者との対話を促進する重要な機会です。アートと歴史が交わるこの瞬間を、ぜひ多くの人々に体験していただきたいと思います。カッツの作品が織りなす光の世界で、心を通わせる瞬間を見逃さないでください。
会社情報
- 会社名
-
公益財団法人 有斐斎弘道館
- 住所
- 京都市上京区元土御門町524-1
- 電話番号
-
075-441-6662