農林水産省、外食の新たなムーブメント「おいしい食べきり」キャンペーンを開始

「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンの概要

農林水産省が推進する「おいしい食べきり」キャンペーンが、令和6年12月1日から令和7年1月31日までの間、全国で実施されます。このキャンペーンは、消費者庁や環境省、さらに全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会が連携し、年末年始の宴会シーズンに合わせた取り組みです。

キャンペーンの目的と意義

このキャンペーンの主な目的は、外食時の食品ロスを減らし、適量の注文やテイクアウトを促進することです。年末年始は人々が集まる機会が多く、食事を用意することが増えますが、その際に過剰な注文が行われがちです。適量を注文し、無駄を減らすことが求められています。

また、家庭での食材のムダ使いを避けるための呼びかけも行われ、食べ残しを持ち帰る「mottECO（もってこ）」の思想を広めています。この取り組みは、持ち帰り行為を自己責任の範囲で行うことを推奨し、参加店への普及啓発資材の提供も行っています。

普及啓発施策

1. 啓発コンテンツの提供

農林水産省は、「おいしい食べきり」を実現するために、飲食業界向けの啓発資材を提供しています。外食業者は「食品ロス削減国民運動」のロゴ「ろすのん」を使用したポスターや卓上ポップを掲示することで、残さず食べきる意義を広めます。これらの資材はサイトからダウンロード可能です。

2. 消費者向けの情報発信

消費者庁や環境省も協力し、外食の楽しみを存分に味わい、残さず食べるためのポスターや、家庭での食品を無駄にしないレシピを提供します。特に、食材を無駄なく使えるアイデアをリリースし、実践につなげてもらうことを目指しています。

3. 地方自治体の努力

全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会は、キャンペーン参加自治体間での一斉取り組みを行います。これにより、地域全体での啓発が進むことを期待しています。

具体的な取り組み

このキャンペーン時期には、特に忘年会や新年会が多く開催されるため、外食業者は適切な量の料理を提供し、食べ残しの防止を図ることが重要です。また、各自治体は地域内の飲食店での持ち帰りの啓発資材の配布や、3010運動（乾杯後30分間は自席での料理楽しむ運動）を通じ、飲食の楽しさを増しつつ、食品ロスの削減に貢献することを目指します。

参考サイト

さらに詳しい情報は、農林水産省、消費者庁、環境省、そして全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会の公式サイトから入手可能です。これらのリソースを利用して、自らも持続可能な食習慣を実現する手段を探ってみてはいかがでしょうか。

この「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンは、私たち一人ひとりが食品サステナビリティに貢献するためのステップです。楽しみながら食品ロスの削減に取り組むことができるこの機会をぜひ活用しましょう。