HIRAC FUND、枚数の拡大でTHINKRに出資
最近、株式会社マネーフォワードのグループ企業であるマネーフォワードベンチャーパートナーズが運営する「HIRAC FUND」が、バーチャルエンターテインメント事業を行う株式会社THINKRに対して重要な出資を行ったことが発表されました。この出資は、日本における音楽業界の成長と、技術革新がもたらす新たなアプローチへの期待が込められています。
音楽市場の成長とバーチャルエンタメ
2023年、日本国内の音楽ソフトおよび音楽配信市場は前年比110%の成長を遂げ、規模は3,372億円に達しました。これは、ライブパフォーマンスやストリーミングの需要が高まった結果とも言えるでしょう。また、バーチャルIPを活用した新たな体験が加わることで、音楽体験が一段と深化しています。
THINKRは「WE ARE A DRAMATIC DESIGN FIRM」というミッションを掲げ、バーチャルエンターテインメント事業を推進する企業です。特に注目されるのは、2024年6月21日にYouTubeチャンネル登録者数が100万人を突破した花譜(かふ)を中心とした、才能あるアーティストやクリエイターを発掘、育成するエコシステムの構築です。さらに、同社はクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」を運営しており、これまでに様々な大型リアル音楽フェスを成功させています。
THINKRの強みと今後の展望
THINKRは、自社の独特なIP(知的財産)およびXR技術を駆使して、ファンの拡大や提供価値の増大を目指しており、バーチャルとライブの融合を図っています。HIRAC FUNDとの提携を通じて、THINKRはさらに価値のある体験を提供し、新たな市場を開拓することが期待されています。
代表取締役のコメント
THINKRの代表取締役針谷建二郎氏は、HIRAC FUNDとの出会いが会社の独立に向けた具体的なイメージを与えてくれたと感謝の意を示しました。出資を受けて、資金を無駄にせず次のステージへ進むために運用していく決意を語り、バーチャルエンタメを中心とした次世代エンターテインメントの開発に向けたビジョンを示しています。
HIRAC FUNDの特徴
HIRAC FUNDは、主にテクノロジーによる社会課題解決を目指すシード・アーリーステージのスタートアップへの投資を行うベンチャーキャピタルファンドです。その中でも特に、THINKRへの出資を通じてリアルな体験価値の提供を示しており、今後もファイナンス面での支援を続けていく方針です。
まとめ
THINKRの取り組みは、バーチャルエンターテインメントの新たな可能性を広げるものであり、HIRAC FUNDとの連携により、さらなる成長が期待されています。音楽とテクノロジーの融合による新しい仕組みの誕生が、ファンにとっても新鮮な体験へとつながることでしょう。