ライトニックスとアストラゼネカの提携
株式会社ライトニックスが、アストラゼネカ社が提唱するヘルスケア・オープンイノベーショングループ「i2.JP」に新たに参画しました。このネットワークは、国内外の様々なビジネスや学術機関が集結し、ヘルスケア分野でのオープンイノベーションを促進することを目的としています。アストラゼネカ社は、参加企業間の連携を促す役割を果たし、新しい協業の形を創出する試みです。
ライトニックスは、最先端の医療機器を開発し、特にワクチンの効果的な皮内投与デバイスに焦点を当てています。皮内投与の手法は、抗原を効率的に取り込むことができ、通常の筋肉注射や皮下注射と比べて、必要なワクチン量を最大で5分の1に削減可能とされています。この技術を通じて、WHOを含む国際機関からも注目されているのです。
ワクチン投与の効率化
従来のワクチン接種法から革新をもたらす皮内投与デバイスは、接種コストを大幅に削減する可能性があります。これにより、より多くの人々にワクチンを提供できる環境を整えることができるのです。ライトニックスは、これを国際的な医療の現場に広めることを目指しています。
非侵襲性で低負担のデバイス
同社が開発中のデバイスは、植物由来の樹脂針が特徴です。この針は、蚊の針の構造を参考にしており、小さな傷口を作り出しながらも患者への負担を最小限に抑えることができます。また、金属アレルギーを持つ患者も安心して使用できる点も魅力的です。デバイスは、肌にスタンプのように押し当てることで、内蔵されたバネが作動し、針が飛び出します。このプロセスにより、迅速かつ簡単な投与が可能です。
国内外での連携を視野に
ライトニックスは、次代のワクチン接種方法としての皮内投与デバイスを普及させるため、製薬会社との協力を強化しています。国内外の製薬メーカーとの連携を図りつつ、技術の商業化を目指しています。新たな技術革新が医療分野に持たらす影響は大きく、有望な成果が期待されます。
会社概要と今後の展望
株式会社ライトニックスは、以下のように運営されています:
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本店所在地:兵庫県西宮市甲東園2-2-6
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本社所在地:埼玉県草加市高砂2-3-9
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代表取締役:木場祥介
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広報担当:伊純明寛
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公式サイト:
lightnix.jp
今後、ライトニックスはアストラゼネカとの協業を通じて、ワクチン接種の新たな局面を切り開いていくことでしょう。次世代型の皮内投与デバイスが「誰もがワクチンを受けられる世界」の実現に向けた重要なステップとなることが期待されます。