福岡発!冷凍弁当が日本初の海外輸出に成功
福岡に拠点を置く株式会社ビーエイトシーのグループ会社、株式会社B.Continueが運営する那珂川キッチンは、画期的な挑戦を行いました。それは、日本初の国内製造冷凍弁当をアメリカとカナダに輸出すること。2024年11月の輸出を成功に導き、2025年2月にはいよいよ現地での販売が開始される予定です。販売の初日には、たった3日間で720食が完売したという嬉しいニュースも飛び込んできました。
冷凍弁当の魅力と商品開発の苦労
那珂川キッチンが手がける冷凍弁当は、日本の素材の良さを最大限に生かしたメニューが特徴です。障がいのある方々が製造に関わるこの弁当は、日本ならではの優しい味わいで海外のお客様を魅了することを目指しています。これらの弁当は全て自社工場で製造されており、近年の健康志向を考慮し、より健康的なメニューに仕上げられています。
特に海外市場をターゲットにしつつ、従来の惣菜ではなく「おかずオンザライス」という形で提供することにこだわった商品開発は、同社経営戦略室の堤さんの尽力によるものです。彼は「もともと別の製品に注力していたため、市場のニーズを捉えるのに苦労した」と述べていますが、要素を組み合わせることで、新たな市場開拓に繋げられたとのことです。
新たな海外販路は障がい者支援にも貢献
今回の海外輸出は、単に商品を販売するだけでなく、就労支援にも大きく寄与しています。障がいがある方々には、自社工場での製造を通じて新しいスキルを習得し、雇用機会を得ることで生活の質向上に繋がることが期待されています。
同社のモデルにおいては、障がい者雇用推進事業と食品製造業がうまくかみ合っており、冷凍弁当の輸出を拡大することは、今後ますます多くの障がい者の雇用を生むことになります。現在、累計で26,000食を輸出し、2025年中に50,000食を達成する目標を掲げています。このような取り組みは、地域社会に対する福祉支援の重要性も改めて認識させるものです。
社長の思いと未来の展望
ビーエイトシー代表の島野廣紀さんは、「海外市場の開拓は単なるビジネスの拡大ではない。私たちが作る製品が安全で、安心できることを証明できた」と語ります。彼は、海外の人々に日本の食文化を届けることに新たな意味を見出し、今後も日本食の素晴らしさを広める努力を惜しまないことを誓っています。
商品の詳細と今後の展開
冷凍弁当には、鮭ほぐしの海苔弁当や、ひじきと枝豆の炊き込みご飯弁当など、日本らしい、そして身体に優しいメニューが並びます。これらは、海外の食文化にアピールしつつも、日本の良さを感じてもらえるよう工夫されています。
今後は、メニューのさらなる多様化に加え、冷凍おにぎりの開発も進めるとのこと。販売店舗が増えることで、さらなる雇用拡大を目指し、日本の食文化と福祉が交差する新しい形を作り上げるプロジェクトは、引き続き要注目です。
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