高槻市、間伐材のササを無料配布
令和7年7月4日(金曜日)、高槻市のJR高槻駅前にて、特別なイベントが実施されました。市民が楽しく七夕を迎えられるようにと、間伐材を利用したササ約1000本が無料で配布されたのです。このイベントは、高槻市、森林ボランティア団体「高槻里山ネットワーク」、そしてNEXCO西日本の三者共同で行われました。
この取り組みの背景には、里山の重要性を市民に伝えたいという思いがあります。高槻里山ネットワークは、雑木林や竹林の間伐作業、自然環境教育の支援など、地域の森林を守るための活動に精力的に取り組んできました。ササの無料配布は、その活動の一環として位置づけられています。
配布に使用されたササは、NEXCO西日本が管理する同市上牧地区の竹林を整備する際に伐採されたもので、約1メートルの長さに切りそろえられています。この日、56人の市職員やボランティアが集まり、JR高槻駅周辺で駅を行き交う人々に対して、「ご自宅に七夕用のササはいかがですか」と声をかけながらササを手渡しました。
配布を受けた市民からは、子どもが喜ぶだろうと言ってササを受け取る様子が見られました。「家で一緒に飾り付けをします」といった声も寄せられ、街中に笑顔が広がる瞬間となりました。こうした行事は、地域の自然環境への関心を高める重要な取り組みにもなっています。
高槻市におけるこのような地道な活動を通じて、地域住民が里山の大切さを認識し、未来に継承していくことが期待されます。また、ササを使った七夕飾りによって、地域の風景がより色鮮やかに彩られることでしょう。
ただのイベントに留まらず、この取り組みは里山を守るための意義ある活動でもあります。市民が積極的に参加し、より良い地域づくりに貢献できるような機会が増えてくれることを願っています。高槻市の今後の活動にも注目が集まります。