ALSI、アプリケーション隔離ソリューションの新展開
アルプス システム インテグレーション株式会社(以下ALSI)は、2025年7月29日から、同社の「ALSIゼロトラストソリューション」のラインナップに新たなアプリケーション隔離ソリューション「HP Sure Click Enterprise」を導入することを発表しました。この新機能は、サイバー攻撃のリスクが高まる現代において、企業や組織の情報をより強固に守るために設計されています。
近年、サイバー攻撃はますます巧妙化し、さまざまな経路からのマルウェア感染が増加しています。ALSIは、2024年から提供を開始したゼロトラストソリューションを基盤に、この新しいアプリケーション隔離機能を追加することで、より高度なセキュリティ対策を実現します。これにより、万が一マルウェアに感染しても、PCがしっかり保護されることが期待されます。
HP Sure Click Enterpriseとは?
「HP Sure Click Enterprise」は、株式会社 日本HPが提供するアプリケーション隔離ソリューションです。この技術は、標的型攻撃やゼロデイ攻撃、DNSハイジャックといった高度な攻撃に対抗するために、ファイルを隔離された環境で実行します。これによって、不正アクセスや情報漏洩のリスクを大幅に軽減します。
本ソリューションは、管理者のクレデンシャル情報が不正に取得されることを防ぎ、感染の可能性があるファイルをリアルタイムで処理する能力を持っています。特徴的なのは、サーバーを介さずにローカル環境内でアプリケーション隔離を行うため、処理がスムーズで低コスト運用が可能な点です。
安全なファイル転送の実現
さらに、ALSIのファイル転送ソリューション「InterSafe FileTransporter」と、ファイル無害化オプション「InterSafe FileSanitizer Powered by OPSWAT」を組み合わせることで、ネットワーク分離環境における安全で便利なファイルのやり取りが可能になります。これは特に、自治体、教育機関、金融機関、医療機関、製造業など、厳しいセキュリティが求められる分野において大きな利点となります。接続されたインターネットからダウンロードしたファイルを隔離し、無害化した後に基幹系ネットワークに安全に転送できるため、効率的です。
ターゲットとなる市場
ALSIの新しいアプリケーション隔離ソリューションは、ゼロトラストの導入コストを抑えつつ強化したい中堅企業や、ネットワークの分離を必要とする自治体や教育機関などを主要ターゲットとしています。これらの組織にとっては、安全性を高めつつ、業務効率も改善できる施策が求められています。
ALSIの今後の取り組み
ALSIは、セキュリティリスクの深刻化や多様化する顧客ニーズに対応するため、今後もゼロトラストソリューションの強化を図っていくとしています。さらなる技術開発とサービスの拡張を続け、企業の情報戦略を支援する役割を担っていくことでしょう。
詳細は、公式ウェブサイトで確認できます。
公式サイト
ALSIの取り組みや新たな技術について、今後も目が離せません。