オクトパスエナジーが2025年7月に、鹿島アントラーズのホームスタジアムであるメルカリスタジアムにグリーンエネルギーを供給することが発表されました。これは、地域の再生可能エネルギーを活用した電力供給の一環であり、発表と同時にサポーター向けの特別プラン「しかたこオクトパス」も登場します。この新たな取り組みは、環境意識が高まるなかで進化するスポーツ業界において、重要なステップとなるでしょう。
グリーンエネルギー供給の意義
オクトパスエナジーは、地域に根差したエネルギー供給を重視し、鹿島アントラーズとの協力を通じて持続可能な運営モデルを構築することを目指しています。こうした取り組みは、スタジアムだけでなく、クラブ関連の5つの施設で行われます。電力供給は常陽グリーンエナジーが担当し、地域資源を活用して脱炭素化を進めていきます。
特別プラン「しかたこオクトパス」
新しいプランである「しかたこオクトパス」では、サポーターがオクトパスエナジーに電力を切り替えることで、クラブへの支援につながります。特に、契約1件につき5,000円がクラブの強化・育成に還元され、地域経済にも貢献する形となっています。このプランは、一般住宅向けの「しかたこグリーン」からEVオーナー向けの「しかたこEV」など、さまざまなニーズに応えるラインナップがあります。
関係者のコメント
鹿島アントラーズの社長、小泉文明氏は「気候変動の影響を実感している中で、今回の取り組みは地域との連携を強化するための重要な一歩です」と述べています。また、オクトパスエナジーの日本取締役、悦喜亮二氏も「地域で発電された電気を地域で使うという地産地消の理念を推進し、持続可能なエネルギーの実現をサポートしていきます」と強調しました。
メルカリスタジアムの環境への配慮
メルカリスタジアムでは、すでにカーボンニュートラルLPガスを採用した運営が行われており、今回のグリーン電力供給によってさらに環境負荷の低減が期待されます。これにより地域全体での脱炭素化が促進され、鹿島アントラーズのさらなる環境への取り組みが期待されます。
未来への進化
鹿島アントラーズにとって、環境への取り組みは単なる流行にとどまらず、今後のクラブの運営において重要な要素となるでしょう。2026年には国際枠組み「スポーツ・ポジティブ・リーグ」にも参画予定であり、今後も地域社会とともに未来へ進化していく姿勢を示しています。オクトパスエナジーとの協力が、この取り組みの実現にどれだけ寄与するのか、今後の展開に期待が高まります。