新たなAI時代に向けて考える人間とロボットの関係
近年、AI技術の進化は目覚ましく、私たちの暮らし方や働き方に大きな影響を与えています。平川裕貴著の『AIと話した7つのことvol.2 AIと人間とロボットの話』は、そんな未来社会における人間とAI、ロボットとの関係を様々な視点から考察する一冊です。この本は、軽快な会話形式で進行するため、難解な専門用語を使わずに親しみやすく読み進められます。
1章:AIに奪われる仕事、残る仕事?
この章では、AIが進化することで我々の仕事がどうなっていくのか、どの仕事がAIに取って代わられる可能性があるのかを考察しています。また、AIによる自動化が人類の働き方を変えることで新たな仕事が生まれる可能性についても触れています。
2章:人間にしかできないことって?
ロボットやAIでは代替できない「人間にしかできない仕事」とは何か。例えば、創造性や感情的なつながりを求められる仕事、それは教育や介護、医療など人と関わる仕事の中に見受けられます。この章ではその重要性を強調し、AIとは異なる人間の特性について深く掘り下げます。
3章:AIに「こころ」は生まれるの?
AIが進化する中で、果たしてAIにも心が宿るのか、というテーマについて考えます。心や感情は人間を特徴づける要素であり、その概念がAIに当てはまるのか、またどのように理解することができるのか、さまざまな視点から意見を交わしています。
4章:ロボットが流す涙の意味?
感情を持たないはずのロボットが涙を流す場面。果たしてそれはどういった意味を持つのかを考えます。この章では、倫理観や感情の表現についても触れ、見えない境界線について考察します。
5章:ロボットを作る人間は“神”になってしまう?
ロボット技術が進化する中で、我々人間はその創造者としてどのような責任を持つべきなのか。まるで神のようにロボットの命を与える立場にいるとはどういうことか、深い倫理的視点から議論が展開されます。
6章:AIに「倫理観」を教えることはできるの?
AIに倫理観を持たせることが可能なのか。またその場合、自律して道徳的な判断をすることができるのか、実際の事例を交えつつ考察します。
7章:AIは人間の「心の鏡」になれる?
最後の章では、AIが人間をどれだけ鏡として映し出す存在になりうるのか、またそのことがどのように私たちに影響を与えるのかに焦点を当てています。AIが私たち自身を見る手助けをしてくれる存在になっていくのではないかという提案がなされています。
この書籍は、子どもから大人まで楽しめる非常に親しみやすい書き方が特徴です。教育関係者や保護者、AIに興味がある方には特にお勧めです。この書籍を通じて、未来のAIとの付き合い方や我々自身の在り方について新たな視点が得られることでしょう。電子書籍は2025年7月に発売され、今後もこの『AIと話した7つのこと』シリーズは新続編が登場する予定です。
公式サイトで詳しい情報を確認してみてください。
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