2020年モバイルネットワーク体験調査
Opensignal社は、2020年のモバイルネットワークに関する大規模な調査結果を発表しました。調査は全100か国を対象に、特に5Gサービスの商用化が盛り上がりを見せる中で実施され、6つの異なる測定を行いました。この結果、いくつかの興味深い特徴が浮かび上がってきています。
主な調査結果
調査の結果、カナダと韓国がダウンロード速度の面で特に優れており、世界的にトップに立っています。また、ダウンロード速度を向上させるためには5Gの導入が不可欠であることも示唆されています。特にカナダと日本はG7諸国の中でも先駆けて改善を見せており、両国のダウンロード速度は他国よりも平均して10.2-15.9Mbpsも早い結果となっています。
さらに注目すべきは、5Gを導入した国々ではユーザーが体感する速度が非常に高く、平均で6.4Mbpsも増加しているのに対し、5G未導入国では1.9Mbpsの増加にとどまっている点です。これは、5Gサービスが世界的に普及し始めたことが影響していると考えられます。
アジア太平洋地域における特性
アジア太平洋地域では、シンガポールがビデオエクスペリエンスでトップを獲得しました。日本は4G接続率で世界一の98.5%を誇っており、韓国にわずかに差をつけています。2020年第1四半期にはダウンロード速度も49.3Mbpsに上昇し、前年同期比で16.3Mbpsの増加を見せ、トップ4に食い込む成績となっています。
日本の状況
日本においては、ダウンロード速度は前回調査から大きく改善されており、2020年からは15カ国中の1つとして優れたビデオエクスペリエンスを提供しています。特に、67.3のスコアから77.6へとアップしたことが注目されており、これは15.3%の向上に当たります。
本調査結果からも明らかなように、日本は引き続きテクノロジーの最前線に立っており、5Gの普及が進むにつれ、さらなる速度向上が期待されています。
詳細なレポートは、以下のURLからダウンロードできます。
Opensignalレポート全文