ウミガメの保護に向けた新たな取り組みとSTELの宣言

STELの新たな挑戦とウミガメの未来

特定非営利活動法人Sea Turtle Ecology Lab（STEL）が、ウミガメの保護と生物多様性の保全に向けて「ネイチャーポジティブ宣言」を表明しました。この取り組みは、環境省が推進する「ネイチャーポジティブ」の理念に基づき、自然と共生する未来を目指した目標の一環です。

ウミガメは、地球の生態系において重要な役割を果たす生物ですが、絶滅の危機にさらされています。STELは、この危機的状況に対抗するため、ウミガメの生態を科学的に理解し、彼らを未来に繋げるための活動を進めています。STELの代表理事菅沼弘行氏は、「ウミガメを保護することは、海洋生態系の回復や生物多様性の向上につながる」と語ります。

ネイチャーポジティブとは？

「ネイチャーポジティブ」という概念は、2050年までに自然環境と人間社会が調和する世界を実現するため、生物多様性の損失を止め反転させる行動を促しています。今の地球環境は、過去1,000万年間の平均と比較して、数十倍の速さで生物が絶滅しています。この現状を変えるためには、様々な主体が協力し、緊急の行動が求められます。STELは、2025年3月21日付けでこの宣言を行い、約束を果たすために全力で取り組む意志を示しました。

STELの具体的活動

STELは、国内外の研究者や団体、企業、一般市民と連携し、ウミガメの生態について暮らしの中から実践的な調査を行っています。調査結果を基に、ウミガメの保護活動を強化し、その知見を多くの人々と共有することが、海洋生態系の修復や生物多様性の維持につながると考えています。また、STELは会員とのコミュニケーションを重視し、ウミガメについての勉強会やセミナーを定期的に開催しています。これにより、多くの人々が科学的アプローチでウミガメの保護を考える機会を提供しています。

未来に向けた展望

STELは、「ウミガメ学」という新たな学問の創造にも取り組んでいます。これにより、ウミガメについての研究が進み、さらなる保護策が見いだされることを期待しています。菅沼理事長は、「ウミガメを未来に残すための活動は一人ではできない。多くの方々の協力が不可欠です」と述べ、コミュニティを形成する重要性を強調しています。ウミガメについて考えることで、広範な環境問題についても意識を高めることができるでしょう。

さらなる情報提供

STELはウミガメの保護に賛同いただける企業や団体、教育機関などからの問い合わせを受け付けています。ウミガメの生態や保全活動、環境問題に関する講演に興味がある方は、ぜひSTELの公式サイトからお問い合わせください。ウミガメの未来を共に守るために、あなたも参加してみませんか？公式ウェブサイトはこちらです。