未経験エンジニア採用の現状と企業戦略
2025年、IT業界における未経験エンジニアの採用がますます重要視されています。株式会社ネオキャリアが行った調査によれば、未経験者を対象にした採用は、企業にとって避けられない選択肢となっています。調査では、111社の採用責任者を対象に、未経験エンジニアの採用実態と2026年の展望について分析されました。
調査結果の概要
本調査は、IT人材不足が続く中での未経験エンジニア採用に焦点を当てています。以下は主な結果の概要です。
- - 約50%の企業が採用要件や選考を緩和
- - 「文系出身者の積極採用」「書類選考の廃止・簡略化」がそれぞれ5割以上の企業で導入
- - 応募者獲得では約60%の企業が「総合型求人媒体」を使用
- - 採用単価は70万円以上が約70%。100万円以上も約30%に達する
- - 2026年には約40%の企業が採用人数を増やす予定
採用要件の見直し
調査によると、未経験エンジニア採用において、多くの企業が応募要件を見直し、特に「文系出身者の採用」を重視していることが明らかになりました。52.3%の企業が文系出身者の採用を積極的に行い、45.0%が初任給の引き上げを、36.0%が入社祝い金や転居費用の支給を行っています。
このような採用要件の見直しは、企業が必要とするスキルを供給するために、より広範な人材プールを探すことを目的としています。
選考プロセスの効率化
選考プロセスにおいても、効率化が進んでいます。書類選考を廃止または簡略化した企業は54.1%に上り、面接回数を削減した企業も46.8%に達しています。このように、選考負担を軽減する動きが見られる一方で、最終的な内定判断においては、論理的思考力やコミュニケーション能力が重視されています。
応募者獲得チャネル
応募者数の増加を目指す企業は、約6割が総合型求人媒体を活用しています。また、採用決定に最も貢献したチャネルも同様に、総合型求人媒体が36.1%を占める結果となっています。これは、幅広い層からの応募者を集められる点で、企業にとって有効な手段であることを示しています。
採用単価の高止まり
一方で、未経験エンジニアの採用単価は高止まりしており、70万円以上を占める企業は約7割に達しています。この現状は、採用活動の効率化が進む中でも、コスト面での課題が残っていることを示唆しています。
今後の展望
2026年に向けて、未経験エンジニアの採用を「増やす予定」と回答した企業は38.7%に上り、多くの企業が一定規模での採用を継続する見込みです。注力テーマは選考プロセスの効率化であり、未経験者の早期戦力化や採用ブランディングの向上も狙われています。
結論
2025年の未経験エンジニア採用は、企業が採用ハードルを緩和し、ポテンシャルを重視した方向へシフトしていることが明らかになりました。ただし、高い採用単価を抱えたままでは、今後の採用活動の継続が難しいと考えられます。そのためには、ミスマッチの防止や情報提供に注力し、採用活動を包括的に見直す必要があるでしょう。これにより、効果的な人材ビジョンを描くことができるのです。