量子コンピュータ分野の革新、QunaSysへの投資が注目される背景とは
2023年、グローバル・ブレイン株式会社が量子コンピュータ向けのアルゴリズムおよびソフトウェアの開発を行う株式会社QunaSysに対して新たな出資を実施しました。この出資は、MEイノベーションファンド、KDDI Open Innovation Fund 3号、さらに京セラベンチャー・イノベーションファンド1号を通じて行われたもので、QunaSysの成長において重要な一歩となります。
QunaSysは、東京都文京区に本社を構えるスタートアップ企業であり、量子コンピュータを最大限に活用するための技術開発に力を入れています。これまでにもIBMやQuantinuum、QuEra Computingなどのハードウェアベンダーとの連携を強化し、実際のハードウェアを利用した独自の技術を蓄積してきました。特に、量子ソフトウェア分野では、日本国内での共同研究開発のリーダー的存在として名を馳せています。
グローバル・ブレインは、QunaSysの持つ技術力と経営力に高く評価し、これまでにも出資を行ってきました。2019年にはグローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合から、2022年にはグローバル・ブレイン6号7号F投資事業有限責任組合およびMEイノベーションファンドからも出資を受けています。これらの支援は、QunaSysが競争力を高める重要な要素となっています。
さらに、QunaSysは独自に誤り訂正アーキテクチャの開発にも取り組んでおり、量子コンピュータの産業利用の早期化を目指しています。このような新規事業を進めることで、グローバル市場においても競合優位性を保つことを狙っています。
加えて、QunaSysの強みとして挙げられるのが、日本を代表する若手研究者たちからなる顧問陣の存在です。これにより、技術開発だけでなく、事業推進においても高いバランスを保ち、さらなる成長が期待されています。
例えば、量子コンピュータのパワーを引き出すためのアルゴリズムやアプリケーションソフトウェアの設計などは、特にBtoB向けに高い需要があります。今後、様々な産業分野での量子コンピュータの応用が進む中、QunaSysがその中心的役割を担う可能性が高いと見られています。
そのため、グローバル・ブレインは今後もQunaSysをサポートし続ける方針であり、日本発のスタートアップが世界での影響力を拡大するために、今後の動向から目が離せません。量子コンピュータの分野は、一歩踏み出すことで新たな可能性が開かれることが期待されます。
QunaSys 会社概要
- - 会社名: 株式会社QunaSys
- - 所在地: 東京都文京区白山1-13-7 アクア白山ビル9F
- - 設立日: 2018年2月
- - 代表者: 楊 天任
- - URL: QunaSys公式サイト
グローバル・ブレイン 概要
- - 会社名: グローバル・ブレイン株式会社
- - 所在地: 東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
- - 設立日: 1998年1月
- - 代表者: 百合本 安彦
- - URL: グローバル・ブレイン公式サイト