海士町の挑戦と「失敗の日」
島根県隠岐郡の海士町では、地元の隠岐島前高等学校の生徒たちが「失敗を共に称え合う学校行事」——「失敗の日」を広く地域に開放しようとしています。このプロジェクトは、ふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディングで資金を募るものです。
失敗を称える大切さ
10月13日はフィンランドで「失敗の日」として制定され、失敗を恐れず挑戦することの大切さを再確認する日です。隠岐島前高校では、これを受けて「失敗を共に称え合い、未来に踏み込みを宣言する日」とし、2021年から3回目の開催を迎えます。これまでは生徒と教職員のみの内輪の行事でしたが、今年は地域全体を巻き込んだ新しい試みに挑戦します。
生徒たちは、このイベントを通じて失敗を共に祝える場を設け、参加者全員が次の一歩を踏み出す勇気を持てるようになることを目指しています。特に、今年は「あたらしい挑戦」を主題に、西野亮廣さんを講演者として招く予定です。彼は数々の挑戦と失敗を経た経験を持ち、講演を通じて「失敗を恐れず挑戦する」ことの重要性を伝えてくれるでしょう。
プロジェクト概要
このプロジェクトは次のように進行します。
寄付金は「失敗の日」の運営費用、具体的には講演会の開催費用や宣伝費に使用されます。
地域の価値観と未来
海士町は「自立・挑戦・交流」を町政の旗印として掲げており、地域の伝統や文化を大切にしつつ、未来のために挑戦を続けています。細井菜乃さんは、島留学生としてこの町の魅力に触れ、地域のつながりや絆の中で育まれる温かさに心を打たれています。彼女は自らの経験を通じて、同世代の仲間たちや地域の皆さんが新たな挑戦に踏み出すきっかけを与えたいと願っています。
また、海士町の町長である大江和彦さんは、地域の総力を挙げて新たな時代に踏み出そうとしています。彼は細井さんの意欲を高く評価し、若者が主体となって地域を盛り上げることが今後の海士町にとっての大きな希望だと語ります。
未来を見据えた新しい試み
「失敗の日」の開催準備は着々と進んでおり、地域の参加者が失敗を恐れず共に称え合う場を目指しています。このイベントは単なる行事ではなく、地域が一つになって「挑戦」をテーマに進めていく重要な機会です。参加者全員が失敗を通じて成長し合えるよう、ぜひ応援をお願いしたいと思います。
お問い合わせ
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