福岡工業大学が14年連続で志願者数を増加中の理由とは？

福岡工業大学が志願者数を増加中！

福岡工業大学が今年も14年連続で過去最高の志願者数を記録した背景には、同校が持つ全国屈指の「就職力」と「教育力」があります。最近、地方の私立大学は18歳人口の減少に直面し、多くが志願者獲得に苦しんでいる中で、福工大はその逆境を力を持って打破しています。

就職力が強み

福工大は企業からの評価が非常に高く、実績から「採用を増やしたい大学」として名を馳せています。卒業生の就職率は99.8%、実就職率も95.1%と驚異的な数字を誇り、さらに上場企業・大手中堅企業への就職シェア率は70.6%を記録。これは九州地域においてトップの成績であり、全国的にも屈指の水準です。教職員全員が「就職は教育の一環である」という意識を持ち、生徒を社会へ送り出す責任感に満ちています。

高い評価を受ける教育・研究力

福工大は教育の質改善を掲げ、「For all the students～すべての学生・生徒のために～」をスローガンに、在学生の学びの質を向上させるための多彩な取り組みを行っています。特に授業の80%がアクティブラーニングで構成されており、受動的な講義に留まらず議論やプレゼンテーションを通じて自ら考えて行動する力を育てます。1年次には必修科目として、「コミュニケーション基礎」が導入され、これにより議論の技術を学ぶことができます。

研究力の伸び

さらに、福工大は研究面でも領域を拡大しています。社会問題に対する解決策を見出すために、企業や地域と連携し、実社会のニーズを踏まえた研究を行っています。教員1人あたりの論文数は九州私大で1位の実績を持ち、研究外部資金の獲得でもトップクラス。特に、最近の注目プロジェクトとしては、オリンパスと共同で開発中の世界初の「内視鏡手術AI支援システム」が挙げられ、国の研究機関から42億円の支援が決定するなど、イノベーションが進んでいることが特筆すべき点です。