JR西日本グループ、AIで顧客体験向上！三ノ宮駅「エピソード」で買い物アシスタントAI実証実験開始

西日本旅客鉄道株式会社（JR西日本）は、グループ会社である株式会社ジェイアール西日本ファッショングッズと連携し、三ノ宮駅構内にあるファッション雑貨店「エピソード三ノ宮店」で、大規模言語モデル（LLM）を活用した買い物アシスタントAI「モノシリ」の実証実験を開始しました。この取り組みは、JR西日本グループが掲げる「一人ひとりにやさしく便利で豊かなくらし」の実現に向けた取り組みの一環です。

今回の実証実験では、AIが顧客の過去の購買データや嗜好を分析し、最適な商品やサービスを提案することで、より快適なショッピング体験を提供することを目指しています。顧客は、AIに話しかけることで、商品の場所や関連商品に関する情報を得ることができ、よりスムーズな買い物ができます。

「モノシリ」は、株式会社InnovativeAIが開発した買い物アシスタントAIです。同社は、小売業界における顧客体験の向上を目指し、AIを活用した様々なソリューションを提供しています。「モノシリ」は、音声入力による商品検索、関連商品のレコメンド、データ可視化による顧客分析など、多岐にわたる機能を備えています。

JR西日本グループは、今回の実証実験を通して得られたデータに基づき、AIの更なる機能改善を行い、将来的には他の店舗への導入も検討していくとしています。

「モノシリ」が目指す、購買行動の変革

「モノシリ」は、小売業界のDX（デジタルトランスフォーメーション）を加速させることを目指した革新的なサービスです。ECサイトの普及により、顧客は商品情報を簡単に手に入れることができるようになりましたが、一方で、リアル店舗での買い物は、商品探しに時間がかかったり、店員に質問するのが面倒だったりするなど、顧客にとってストレスを感じることが少なくありません。

「モノシリ」は、こうした課題を解決し、顧客がリアル店舗での買い物を楽しむことができるように設計されています。音声入力による商品検索は、従来の検索方法に比べて格段に簡単で、顧客はストレスなく商品を見つけることができます。また、AIによるレコメンド機能は、顧客の購買意欲を高め、新たな商品との出会いを提供することで、顧客満足度の向上に貢献します。

さらに、「モノシリ」は、顧客からの質問データや購買データを分析することで、顧客のニーズや行動パターンを可視化します。これにより、小売店は顧客ニーズに合わせた商品陳列や販促活動を行うことができ、より効果的なビジネス展開が可能となります。

顧客体験向上と店舗の効率化

「モノシリ」は、顧客体験の向上と店舗の効率化という2つの側面から、小売業界全体のDXを促進します。顧客にとっては、ストレスのない買い物体験を提供することで、購買意欲を高め、顧客満足度を向上させることができます。一方、店舗にとっては、店員の負担軽減、顧客対応の効率化、データに基づいた精度の高いマーケティング活動の実施など、様々なメリットをもたらします。

「モノシリ」は、単なる買い物アシスタントAIではなく、顧客と店舗をつなぐ新たなコミュニケーションツールとして、小売業界の未来を大きく変える可能性を秘めています。