映画の巨匠、ビクトル・エリセ監督を特集
洋画ファンにとって注目のイベントが、来る10月21日から23日まで放送される『ザ・シネマメンバーズセレクション』で開催されます。特集されるのはスペイン映画の巨匠、ビクトル・エリセ監督の作品です。特に、彼の最新作である『瞳をとじて』の舞台裏や名作3本が一挙放送されるということで、映画愛好者の心を捉えて離しません。
ビクトル・エリセの生涯と作品の魅力
ビクトル・エリセは、1960年代から活躍を始めた監督で、その独自の映像表現と物語作りの才能で多くの人々の記憶に刻まれています。特に、彼の作品に見られる静謐な美しさと深い人間理解は、観る者に強い印象を残します。彼の仕事の中には、スペインの歴史や文化が反映されており、特に内戦の痛みを描くことに関しては彼ならではの視点が光ります。
今回放送される3作品
1. ミツバチのささやき【HDリマスター版】
放送日:10月22日(水)6:00~
エリセのデビュー作である『ミツバチのささやき』は、幻想的な映像と純真無垢な子どもの目線で描かれた作品です。特にアナ・トレントが演じる少女の大きな瞳は、妖精の存在を信じる子どもたちの世界に見る者を誘います。この作品は、現実と幻想の交錯が印象的で、エリセ監督の独自の詩的表現に魅了されること必至です。
2. エル・スール【HDリマスター版】
放送日:10月21日(火)6:00~
『エル・スール』は内戦を背景に、父と娘の関係性を描いた作品です。エリセ監督の美意識が凝縮されたこの長編は、内戦の傷を抱える父親と、彼を慕う娘の視点から語られます。その映像表現はまるで絵画のように美しく、見る者の心に深く染み入ります。
3. 瞳をとじて(2023)【CSベーシック初放送】
放送日:10月23日(木)6:00~
31年ぶりの新作『瞳をとじて』では、元映画監督が失踪した親友との記憶を巡るミステリーが描かれています。エリセ監督自身の人生経験や過去作の引用が随所に盛り込まれたこの作品は、彼の集大成とも言える内容で、アナ・トレントの出演も話題です。
ザ・シネマとは
洋画専門チャンネル『ザ・シネマ』は、王道のハリウッド作品からレアなものまで、多彩なラインナップを特徴としています。特に、長らく忘れられていた名作や、貴重な地上波放送時のTV版を提供することに力を入れています。そのため、映画ファンにとって手放せないチャンネルとなっています。
今後の放送に注目しながら、ビクトル・エリセ監督の静謐で美しい映像世界を堪能しましょう。