株式会社ギブリー、岡崎直観教授を技術顧問に招聘
株式会社ギブリーは、急激に進化する生成AI市場に対応すべく、東京工業大学大学院の岡崎直観教授を技術顧問として迎え入れることを発表しました。この人事は2024年9月1日から正式に発効される予定です。
岡崎教授招聘の背景
日本のAI産業を支えるためには、専門的な技術と人材の育成が急務とされています。特に、生成AIや自然言語処理に関連する技術は、企業の業務効率を向上させるために欠かせない要素となっています。しかし、デジタル人材の不足が懸念されている中、これらの技術を扱える人材の確保と育成が重要になっています。
このような背景から、ギブリーでは岡崎教授が持つ自然言語処理分野での豊富な経験を活用し、独自のLLM(大規模言語モデル)環境の構築と教育支援サービスの強化を図ることを決定しました。岡崎教授の知識と技能により、次世代のAI技術者を育成し、企業におけるLLMのカスタマイズを加速させる狙いです。
教育事業の拡大
ギブリーが進める岡崎教授の招聘により、特に教育事業が注目されます。LLMのカスタマイズが企業にとってますます重要になる中、岡崎教授の学術的なバックグラウンドを生かして教育支援サービスを強化します。これにより、次世代のテクノロジーリーダーが育成されることでしょう。
独自LLM開発の強化
さらに、製造業や各業界における生産性向上や新製品の開発においても、データを活用したAIシステムの構築は欠かせません。岡崎教授の知見を徹底的に活用することで、企業のニーズに応える最先端の生成AIソリューションが開発される見込みです。
岡崎教授のプロフィール
岡崎直観教授は、東京工業大学情報理工学院の教授であり、産業技術総合研究所と国立情報学研究所でも活躍されている、いわば自然言語処理の第一人者です。子供の頃からプログラミングに情熱を注ぎ、大学では人工知能を専門にする研究室に進学されました。卒業後も自然言語処理に関する研究を続け、数々の重要なポジションを歴任した後、2017年に現職に就任しました。
岡崎教授は「活版印刷やインターネットが社会を変革したように、技術は人々の生活をより便利に豊かにする原動力である」と述べ、そのビジョンの一端を担うことに興奮を示しています。
具体的な事業について
ギブリーでは、フォーカスを絞った事業として2つの主要なプラットフォームを展開しています。1つ目は、エンジニアのためのHRプラットフォーム「Track」です。このプラットフォームは、プログラミングスキルを可視化し、デジタル人材の採用や育成を支援します。2つ目は「Givery AI Lab」で、ここでは生成AIを用いた開発プロジェクトが支援されています。
株式会社ギブリーについて
ギブリーは2009年に設立された企業で、東京都渋谷区に本社を構えています。HRテックやマーケティングDX、オペレーションDXといった多岐にわたる事業を手がけています。今後も岡崎教授を中心に、先端技術の開発や教育事業の充実を図っていくことで、日本のAI産業に寄与していくことでしょう。